眠れぬ夜の夢

 

 

私は一体何者だろう?
ふと自分の存在をどこにあるのか確かめたくなる
それはふとした不安に刈られ
今在るべき場所がホントの場所か分からなくなる
私はここにいていいの?って自分に問いかけ
状況を知らない人にまでとにかく問うの
そうしないと自分が壊れてしまうから

ネオンが輝き
不眠の都が練り歩く
人々はその都に魅せられて引き込まれていく
私もその一人…

雑音が響き 思いが膨らむ
思いが思いを呼び
それに応えて夢が生まれる
夢が生まれ その夢から存在意義が問われるの
楽しい夢のはずなのに
目を覚ましたくない夢なのに
どこか現実を浮き彫りにして 私の心を追い詰める

眠らない街 人が絶えぬ街
思いはすべてを飲み込み街に消える
私はかすかな希望をこの街に託してすがっている
すがるしか今の私は存在しない
だから 私はこの街に存在ずっといる

邪魔をしないで 私を消さないで
愚かな私をその優しい光で照らさないで
すがる思いが私を保ち 優しい光が私を壊す
私を壊そうとするその光
それは覚めぬ夢の終わり
眠れぬ夜の夢が覚め 私も消える
そう思わずにいられない

私は眠れない 眠りたくない
眠れば私は消えてゆく
眠れないそのときに私は夢を見る
そう あのときの幸せだった夢
幸せと名乗るときは不幸を客観視してそれを笑う
いつ自分に降りかかるとは露知らず
幸せという生温いお湯に浸かってるんだ

生温いお湯は時間を忘れさせてくれる
同時にツライ現実の感覚を麻痺させる
麻痺した身体は操り人形のように踊っている
幸せという見えない糸は私たちを甘美に狂わせる

気づいたときは糸が絡まり動けなくなるのにね
幸せの糸はいつの間にか不幸の糸に切り替わる
そして今度は不幸の操り人形と成すんだ

人間はそれの繰り返し
断ち切ることなどできない螺旋の夢
夢見ることを辞められない夢
私たちは深い深いほの暗い水の底にいることしかできないの

 

作者コメント→色々なことで眠れないことってありますよね。私は今回不幸な出来事があって自己嫌悪に陥っているという設定で書いてかました。なのでかなりマイナスなことばかりしか書いてませんので、ご了承くださいm(_ _)m

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