触れないで…

 

あなたがいると私はおかしくなる
何がなんだか分からないくらい自分の存在がおかしいと思うの
私の存在が月明かりで降る雪のように
静かで 儚い自分の存在
私は私であるがためなのか
それとも あなたのためにあるためなのか
それは私にもあなたにも分からない

あなたという存在が私を狂わせる
生活も自分自身も全ておかしくなっていってしまう…
今までの自分が壊されて捨てられたのにどう戻せと言うの?

私に構わないで
私になんか優しくしないで
優しく手を差し伸べるから私はあなたにすがってしまう
何時までも羽ばたくことが出来ない小鳥
私にもう触れないで…
過去の私はもういない…
何食わぬ顔でいられると私はその重圧に潰されてしまう
心さえも何もかも潰されて悲しいだけだから

不幸な私に自分の幸せを見せつけるようなこともしないで…
優越感に浸りたいのなら私がいないところにして
私はあなたを見たくない
他の人と幸せの一時を過ごしたのを見てしまったら
私はあなたを殺してしまうかもしれない
それが恐ろしくてたまらない

だから…もう私の前には現れないで……

過ぎた日に別れを告げ
新しい自分に出会いに行こう
だから昔には触れないでね…

 

作者コメント→触れられたくない過去とか存在がありますよね。それを恋に例えて書いてみました。なんか自分の昔を書いている気分になったりしてます…(^^ゞあははは〜…(爆)

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