]Y 塔   -THE TOWER-

 

上へ――――

  上へ――――

    上へ―――…

上を目指すことの何が悪い

ただ誰よりも高く、

誰も届いたことのないところを目指したかっただけだ

なのに

なぜ、こんなにも脆く崩れ去ってしまったのか

なぜ…


「なぜ、だって?」


「足元を見てごらん」


「これは必要のない苦しみを、生みすぎた」


「誰が、この苦しみを生んだのか」


「ほかに、やり方がないのだろうか」


「今なら、まだ…――――」

 

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