逃亡劇

 

人は温かく残酷
いつか知れぬ理想郷を求めるが為
自我を忘れて戦いつづける
赤く赤く流れる血潮

血潮が紅い海に変わる
波のようにゆらゆらと細波を打つ

ああ 人はいかに愚かで優しい生き物だろうか…
自分の罪に悔いる暇もなく
私達の前には敵が現れる

全てにおいて 幻覚的で
私は目の前にいるを容赦なく殺していく
いつしか友まで自分の手で葬って
気づかないで前に進んでいく

いつか一息ついて振り向いて
愚かなことをしたと気がつくの

そして自分が怪獣になっていくことも気づかない
再び同じ道を歩いていく

もう元の姿には戻れない
うつむいて
それでも広がる世界に
泣きながら 叫んで
誰か助けてくれる人を求めるの
だけど
愚かな私は逃げなかった
誰でもない自分から何かを求めているような気がしたから…

 

作者コメント→蓮さんのサイトに投稿させていただいた詩です。蓮さんのサイトに行った途端、無償に書きたくなって、無我夢中にが〜っと書いてしまいました。しっかし、なんで書きたくなったんだろう…???管理人すら未だ謎です!!(爆)

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