ERASNUS WIDMANN
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1572年9月15日、ドイツのプロテスタントの町Schwabisch Hall(ヴェルテンベルクワインで有名)に生まれた。 祖父や親族には法学博士や文学者などが多く、経済的にも社会的な地位にも恵まれた環境に育った。 まだ子供の頃からTubingen(有名な高級温泉保養地)にてオルガン、チェンバロ、リュート、ガンバ、リコーダー、トロンボーンの奏法など音楽の英才教育を受けた。 その後、Styriaにてオルガン奏者、音楽家としての職を得、1602年にはRothenburg ob der TauberのHohenlohe(13世紀に建てられたホーエンローエ家のルネッサンス風の城があり、ロマンチック街道、古城街道の交差する中世の美しい町並みが残っており、ドイツ観光の名所として有名)のオルガン奏者となった。 1613年には同所の聖ヤコブ教会のカントール(聖歌隊の指導者)として、またReichsstadtのギムナジウム(中世に発祥したエリート養成校)のラテン語の教師としても活躍した。 賛美歌や器楽曲の他、喜歌劇なども作曲している。 皮肉な事にその喜歌劇で題材の一部にした「ノミ」が、はやり病(当時は原因不明であった)をもたらした。 その流行病で妻と娘を亡くし、ついには自分も同じ病にかかり、1634年10月31日、ローテンブルク・オプ・デァ・タウバーに没した。 |
(1572-1634)