あさひへいわ文芸(十四年四月) |
短歌 雨の日は十六本骨のおしゃれ傘 さして出かける小さなしあわせ 尾上 郁子 桜木の枝に花芽のつきたれど 庶民に辛き消費増税 桑山真珠子 俳句 増税に怒りの声や桜散る 黒田 淑子 腹巻に柿の蔕あり 折鶴もあり 島 八十一 なずなの実バチが奏でる三味の曲 堤 八寿子 涙なく朝刊読めぬ震災忌 寺岡 敦子 川柳 原発は未来を汚す負の遺産 猪口 茂 人の道問う市長にも信義なし 井上 正道 地上に出恥ずかしながら古希となる 江島谷勝弘 白票と棄権が民意になりました 太田 芳男 春風に希望の日本思い馳せ 奥埜 秀夫 噛むよりもかき込む悪い癖がある 上 由比 流行語賞味期限のあるいのち 川端 一歩 九条を守り続ける草の根に 近藤 正 都構想聞けば聞くほどわからない 阪井美世子 寒さにも負けずに伸びる平和の芽 白井 文子 戦争の痛み今なお癒えぬ日日 田中 邦夫 解けたい心は聴いてあげるのに 中里はこべ 竹槍で突っ込んでいくよな未来 板東 元紀 今日の風春のきざしを連れて来た 平嶋美智子 ノドン飛び平和の願い打ち消され 山田 保 |