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あさひへいわ文芸(十四年五月)     10月柿01a.jpg

 

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 短歌

一人抱き前と後ろに二人乗せ

   自転車走らす若き母親       尾上 郁子

花水木花はやっぱり白が良し

   昨夜の憂い少しうすれて      桑山真珠子

 

 俳句

メーデーや晴れてコールの声高し     黒田 淑子

折紙の途中の鶴亀日の永き        島 八十一

かたばみの実の弾け飛び日に映へる    堤 八寿子

京の街集ひへ急ぐ薄暑かな        寺岡 敦子

 

 川柳

軍国化誰も望まぬ悪しき道        猪口  茂

平和から離れて遠き安倍総理       井上 正道

蝉七日さくらも七日散ってゆく      江島谷勝弘

美しい国だ殺さず殺されず        太田 芳男

オバマさんおいしいシャリは日本産    奥埜 秀夫

べとべとの汗にまみれて父強し      上  由比

母の日はお墓へどんな土産持つ      川端 一歩

増税がじわじわ首を絞めにくる      近藤  正

若者を使い捨てする大企業        阪井美世子

ベランダに咲いた花にも虫の幸      白井 文子

しがらみはないと言ってた人だあれ    田中 邦夫

桜餅葉を食う食わぬ花が咲き       中里はこべ

利益吸うスポンジ水が落ちてこず     板東 元紀

染みは消せる努力おしむな割烹着     平嶋美智子

戦争を知らない者が武器輸出       山田  保

 

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