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あさひへいわ文芸(十四年六月)     10月柿01a.jpg

 

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 短歌

受信料NHKも上げるのか

   公共放送の任も果たさず      尾上 郁子

施設暮らしの兄はタクシー走らせて

   わが喜寿の祝いに来たり      桑山真珠子

 

 俳句

父の日に父と語りたしと思ふ       黒田 淑子

仰むいて飽かぬか嬰(やや)こ霞淡海   島 八十一

垣根越しに語りし友逝きバラ薫る     堤 八寿子

闘士らに慰霊の祭祀日のさかり      寺岡 敦子

 

 川柳

秘密法戦争前夜きざしなり        猪口  茂

許すまじアジアの平和乱す者       井上 正道

思い出すマレーシア機で御巣鷹を     江島谷勝弘

泥船は逃げている間に真っ二つ      太田 芳男

働けど疲れもらうが手当なし       奥埜 秀夫

心臓がまだがんばれと八十路越し     上  由比

敬老パス維新ねずみにかじられる     川端 一歩

経ヶ岬札束積んで基地づくり       近藤  正

私流憲法変えるあかんでしょ       阪井美世子

月会で補う言葉勉強に          白井 文子

安保破棄好機今でしょ声高に       田中 邦夫

値千金憲法学ぶH・B          中里はこべ

補佐をする立場の者がイエスマン     板東 元紀

目くばせに決めた心がゆらぎだす     平嶋美智子

過労死を知らぬ存ぜぬ労使とも      山田  保

 

 

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