あさひへいわ文芸(十四年六月) |
短歌 受信料NHKも上げるのか 公共放送の任も果たさず 尾上 郁子 施設暮らしの兄はタクシー走らせて わが喜寿の祝いに来たり 桑山真珠子 俳句 父の日に父と語りたしと思ふ 黒田 淑子 仰むいて飽かぬか嬰(やや)こ霞淡海 島 八十一 垣根越しに語りし友逝きバラ薫る 堤 八寿子 闘士らに慰霊の祭祀日のさかり 寺岡 敦子 川柳 秘密法戦争前夜きざしなり 猪口 茂 許すまじアジアの平和乱す者 井上 正道 思い出すマレーシア機で御巣鷹を 江島谷勝弘 泥船は逃げている間に真っ二つ 太田 芳男 働けど疲れもらうが手当なし 奥埜 秀夫 心臓がまだがんばれと八十路越し 上 由比 敬老パス維新ねずみにかじられる 川端 一歩 経ヶ岬札束積んで基地づくり 近藤 正 私流憲法変えるあかんでしょ 阪井美世子 月会で補う言葉勉強に 白井 文子 安保破棄好機今でしょ声高に 田中 邦夫 値千金憲法学ぶH・B 中里はこべ 補佐をする立場の者がイエスマン 板東 元紀 目くばせに決めた心がゆらぎだす 平嶋美智子 過労死を知らぬ存ぜぬ労使とも 山田 保 |