あさひへいわ文芸(十四年九月) |
短歌 式終り献花の人の列ながく 平和公園に夏の陽は高し 尾上 郁子 みちのくの短き夏を惜しむかに 「ねぶたまつり」は天地ゆるがす 桑山真珠子 俳句 花野より戻りも一度行きし君 黒田 淑子 冷飯食いや銭嚢父ちゃんよいとまけ 島 八十一 デュフェ展の興奮醒めず驟雨来る 堤 八寿子 流灯会戦後を生きし父と母 寺岡 敦子 川柳 平和への夜明けの誓い世代越え 猪口 茂 何事も再議連発民意無視 井上 正道 気楽そうに見えるが実は火の車 江島谷勝弘 大あくびネコも籾井が嫌いです 太田 芳男 凍土壁とどこおるのは工事だけ 奥埜 秀夫 受け取った白木の箱は石一つ 上 由比 終戦の夜は疎開地で笑うた 川端 一歩 核の傘高い買い物止めなはれ 近藤 正 アメリカになんでそんなに入れ込むの 阪井美世子 雨よりも嵐が先にあらわれる 白井 文子 戦争はしないとうそぶく安倍総理 田中 邦夫 支持率はそりゃそうでしょう下がります 中里はこべ 政治家の言葉手を変え品を変え 板東 元紀 また豪雨天地の怒りまざまざと 平嶋美智子 石破氏を叩いて渡る安倍の橋 山田 保 |