あさひへいわ文芸(十四年十月) |
短歌 安倍政権の暴走怒るビラまきの 九月の今朝は風のすずしき 尾上 郁子 福島の事故の収束できぬまま 川内原発再稼働とは 桑山真珠子 俳句 身に沁むやユダヤの歴史知りたる日 黒田 淑子 [ウィ―ンの「ユダヤ博物館」で学んできました] わたつみの御国響めり軍艦マーチ 島 八十一 砧聞く門門閉ぢし路地裏に
堤 八寿子 コスモスの咲くを待たずに土砂に逝く 寺岡 敦子 川柳 人生はさまよえる旅また楽し 猪口 茂 イスラムで死の商人がぼろもうけ 井上 正道 なんべんもいいます顔よりも心 江島谷勝弘 ほっとしたオスロに行かずねるとしょう 太田 芳男 税込の価格見落とし買い過ぎる 奥埜 秀夫 偽装ビル外観ばかり派手に見せ 上 由比 敬老の日回転すしでないところ 川端 一歩 名護勝利秋の知事選王手かけ 近藤 正 アメリカの言いなり政治もうやめて 阪井美世子 地味でよし思い出残る服を着て 白井 文子 秋風が次の増税持ってきた 田中 邦夫 お財布の信号赤のまま故障 中里はこべ 脱法のハーブ香に誘われて 板東 元紀 うまかった朝露ついた茄子もらう 平嶋美智子 戦争はこの世の地獄悪魔の手 山田 保 |