あさひへいわ文芸(十四年十二月) |
短歌 風ごとにアワダチソウの波立てり 見捨てられたるふるさとの田よ 尾上 郁子 増税を先送りして総選挙 安倍の餌には騙されまいぞ 桑山真珠子 俳句 松島や色なき風は地震の跡 黒田 淑子 しゃぼん玉「軍艦」カフエー忘らりょか 島 八十一 国憂ふ僧居て古刹紅葉寺 寺岡 敦子 川柳 軍閥が予算を喰らい大儲け 猪口 茂 平和の灯沖縄発で本土行き 井上 正道 マスコミよコントロールは死語なのか 江島谷勝弘 金目では動かぬ風が吹き出した 太田 芳男 二枚舌選挙結果でうそはらす 奥埜 秀夫 経済だ金だに地球怒ってる 上 由比 脇見せずつれ合いだけを真っしぐら 川端 一歩 九条の箍にあがいている総理 近藤 正 一人ひとり子ども大事にする社会 阪井美世子 洋裁の背広の芯地なつかしい 白井 文子 ほころびで軋むばかりの安倍政治 田中 邦夫 原発回帰今も住めない町がある 中里はこべ 増税で軋む悲鳴を知らんふり 板東 元紀 雲一つ無い青空に吸い込まれ 平嶋美智子 沖縄に続いて勝利総選挙 山田 保 疲れたと言うてはおれぬ師走選 山本 一幸 言うてんかアベノミクスに翳りあり 山本 信子 |