あさひへいわ文芸(十五年二月) |
短歌 沖縄の願いは一つ米軍の 基地も兵士も国外退去 尾上 郁子 被災者の心はいまだ癒えざるか 阪神大震災二十年の過ぐ 桑山真珠子 俳句 風のように逢いたい人減る盆梅よ 島 八十一 地震の日に命受けし子成人式 寺岡 敦子 山積の汚染土に雪積り初む 黒田 淑子 川柳 基地反対沖縄魂勝利する 猪口 茂 都構想あぶり出されたウソの山 井上 正道 番記者もおもてなしには筆も折れ 江島谷勝弘 冬眠の熊も春には立ち上がる 太田 芳男 基地ノ―で宝の海を守り抜く 奥埜 秀夫 ギャル達の化粧そっくり同じ顔 上 由比 改憲をオール日本で包囲する 川端 一歩 原発ゼロ値上げするぞと脅しかけ 近藤 正 税金の山分けしてる助成金 阪井美世子 通りゃんせ遊ぶ子等見て立ち止まり 白井 文子 遠慮なく屋根をかすめる米軍機 田中 邦夫 目が笑うとゆっくり溶けていく心 中里はこべ そっくりな国なのになぜいがみ合う 板東 元紀 安倍首相笑顔の奥の冷たい目 平嶋美智子 テロテロと報復叫びテロの的 山田 保 挨拶の言葉寒さに凍りつき 山本 一幸 三日月が鋭利な鎌に姿変え 山本 信子 |