あさひへいわ文芸(十五年三月) |
短歌 アップダウンの気温の変化の激しさに つきあいかねる七十路のわれ 尾上 郁子 ガーデンに入れば大輪のベゴニアが 階段上に並ぶ牡丹の如く 桑山真珠子 俳句 菊枕ばあちゃんばあちゃんのり屋は何屋 島 八十一 望郷の夢に基地見ゆ花曇り 寺岡 敦子 川柳 大企業内部留保で金庫肥え 猪口 茂 円安でガス代値上げ理にあわず 井上 正道 都構想わけがわからぬ助け舟 江島谷勝弘 もの言えば唇熱くなってきた 太田 芳男 迷彩が幅をきかせて戦争へ 奥埜 秀夫 正義のペンマスコミ何処を向いている 上 由比 川下でないが非正規あふれてる 川端 一歩 沖縄が政府に挑む四つ相撲 近藤 正 植木鉢ネギがきそって顔を出す 阪井美世子 卒寿でも若い仲間で若くなり 白井 文子 朗らかな人にシワなし汚れなし 田中 邦夫 安倍総理ピケティさんと話しなさい 中里はこべ 行楽と選挙天気で左右され 板東 元紀 改憲へ矢が向けられた阻止せねば 平嶋美智子 地方選わたし井上忘れずに 山田 保 東電はやる気あるのか汚染処理 山本 一幸 雛あられ桃色つまみめんこいな 山本 信子 |