あさひへいわ文芸(十五年五月) |
短歌 大銀杏の若葉光れる下にいて 夏のきざしの気を深く吸う 尾上 郁子 揖保川の流れに沿いし桜づつみ ふくらむ蕾は雨にうたるる 桑山真珠子 俳句 むやみむやみ白髪ふえたわ草陽炎 島 八十一 大揺れに水の都や春嵐 寺岡 敦子 メーデーや津々浦々の声高く 黒田 淑子 川柳 外交で武力頼れば国滅ぶ 猪口 茂 鯉のぼり半世紀ぶりあげてみる 井上 正道 どの県も都構想など言ってない 江島谷勝弘 わが軍でないアメリカの州兵だ 太田 芳男 アメリカの言いなり政治戦さ道 奥埜 秀夫 被災者は生きて地獄を見てしまう 上 由比 いい話声より先に目が笑う 川端 一歩 美ら海に民意貫く翁長知事 近藤 正 大事なこと知らんとあかん都構想 阪井美世子 咲きたいが暑さ寒さに時を待つ 白井 文子 献金がバレればあとで返します 田中 邦夫 今日もまた小銭で張らす消費税 中里はこべ 医療にもカネとビジネスものを言い 板東 元紀 美しい国にと言ったのに反故か 平嶋美智子 核兵器保持して威嚇抑止力 山田 保 真っ白な辛夷咲く道ラブロード 山本 一幸 ランドセル晴れの舞台を演出し 山本 信子 |