あさひへいわ文芸(十五年六月) |
短歌 たんたんと時を刻める秒針の その確かさに独り聞きいる 尾上 郁子 年金は減り国保介護料はまた上がる 吾が家の家計はもう限界ぞ 桑山真珠子 俳句 ものごころついて尻ふく葉っぱ哉 島 八十一 投票日水都の柳大揺れに 寺岡 敦子 広島のデルタに風の薫りをり 黒田 淑子 川柳 戦争の反省もせず堕落する 猪口 茂 健全な民の選択維新断つ 井上 正道 ひと安心多数になって五月晴れ 江島谷勝弘 危険ないなら武器なんか要るものか 太田 芳男 ポツダムを知らぬ見識国家恥 奥埜 秀夫 復興の汗たくましい初夏の海 上 由比 わが軍とわが闘争が似て怖い 川端 一歩 聞く耳を持たぬ総理に先はない 近藤 正 スマホ族指だけ動く電車中 阪井美世子 友だちも九十路すぎれば難しい 白井 文子 オスプレイ落ちて欠陥ありません 田中 邦夫 美ら海と沖縄知事にムチばかり 中里はこべ 世の無常ビールの泡になぞらえて 板東 元紀 雲ぽかり戦争いやと言うように 平嶋美智子 安倍総理平和の言葉使い分け 山田 保 グラマンの奇襲攻撃足元を 山本 一幸 九条を思う存分訴える 山本 信子 |