あさひへいわ文芸(十五年九月) |
短歌 だれの子も殺させないと国会へ ママもベビーも抗議のパレード 尾上 郁子 「戦争アカン」と扇町に二万五千人 民報はレッドアクション大きく映す 桑山真珠子 さきの戦争を正しかったと 教えるか育鵬社の教科書は 市川 節子 俳句 烈女らの神戸に集い暑気払い 重富佐久子 大凧の夢はなにやと揚がるかな 島 八十一 秋風の街紅く染め女性デモ 寺岡 敦子 級友は手帳携へ原爆忌 黒田 淑子 川柳 慰安婦を家族思えば陳謝する 猪口 茂 草原の地平を燃やし夕陽落つ 井上 正道 まだ何か吠えてるようだ橋下氏 江島谷勝弘 隊と軍英語で言うと軍と軍 太田 芳男 官僚が後方支援メモ渡す 奥埜 秀夫 百年の歴史輝く甲子園 川端 一歩 川内を睨み震える桜島 近藤 正 沖縄で米軍ヘリがまた落ちる 阪井美世子 戦中の生活思えば今の幸 白井 文子 灼熱で地球が溶けてしまいそう 田中 邦夫 フクシマを4年余りで忘れるか 中里はこべ 現代の安保若者目覚めさす 板東 元紀 体力は今年の暑さにシャッポ脱ぎ 平嶋美智子 安倍談話ことば巧みに本音なし 山田 保 九条があるから平和保つ国 山本いっこう 日本は殺し殺されない国に 山本のぶこ |