あさひへいわ文芸(十五年十一月) |
短歌 接待のお茶いただけば朱々と 彼岸花咲くお遍路道に 尾上 郁子 昼すぎて空に広がるいわし雲 公園に遊ぶ子等の声する 桑山真珠子 都構想またも持ち出す橋下維新 気は苛立つも体動かず 市川 節子 俳句 よかれんの柳行李あり細君の死もあり 島 八十一 慰安婦を征かせし港秋の風 寺岡 敦子 林檎噛む噛む噛む不戦決意込め 黒田 淑子 川柳 冬服のサイズが合うか試着する 猪口 茂 こりごりだ維新政治にお別れを 井上 正道 二年間原発なしでこれたのに 江島谷勝弘 二〇年秋の陽ざしもまぶしかろ 太田 芳男 国政をほうり出しても外遊か 奥埜 秀夫 川柳に恋して寿命伸びました 川端 一歩 御殿場で富士を撃つなと平和デモ 近藤 正 自衛隊に十八歳が狙われる 阪井美世子 川柳もしゃかりきになり面白い 白井 文子 一億の活躍場所は戦場か 田中 邦夫 ホームレスに出会うと痛い散歩道 中里はこべ 体重と株価攻防繰り返し 板東 元紀 秋半ば戦争法が寒ざむと 平嶋美智子 武器を売り兵まで出すか安保法 山田 保 おでん屋はいとも陽気な別世界 山本いっこう 記念日に思い出させる枝垂れ梅 山本のぶこ |