あさひへいわ文芸(十六年三月) |
短歌 国民の知る権利をばいかに思う 電波停止とこともなげに言う 市川 節子 石巻の長き砂浜掘りかえし 亡き児の手がかり今も捜せり 尾上 郁子 友の姉妹ほのぼのとして仲のよき お国なまりの会話を聞けば 桑山真珠子 俳句 日暮らしの踏切下がることがない 島 八十一 若きらの御魂眠りし山笑ふ 寺岡 敦子 どこかしら少し傷ある雛飾る 黒田 淑子 川柳 究極の物欲の先戦争へ 猪口 茂 五野党は力あわせてアベつぶせ 井上 正道 巻きあげた小石で落ちるオスプレイ 江島谷勝弘 一度でも女房に妬いてほしいなあ 太田 芳男 年金の投資運用国家詐欺 奥埜 秀夫 ゼロ金利だれが儲けてだれが損 川端 一歩 十八歳さあこの選挙世直しだ 近藤 正 戦争法拡大される武器使用 阪井美世子 安倍辞めよ多喜二山宣拳挙げ 田中 邦夫 足元の一句を拾う散歩道 中里はこべ 刀折れ矢尽き生保も断られ 板東 元紀 言い放題したい放題北の人 平嶋美智子 戦争法善し悪し言わぬ神仏 山田 保 おもてなしあのくにだけはしたくない 山本いっこう 隣国は近くて遠い国ばかり 山本のぶこ |