あさひへいわ文芸(十六年四月) |
短歌 戦争法廃止の署名を訴うれば 集めてあげると言いくるる友 市川 節子 亡き父に通じたろうか福島の 「風の電話」に母と子のあり 尾上 郁子 三・二九$争法を施行せり 反対署名集める中に 桑山真珠子 俳句 百舌が啼く贄のご馳走あるや否や 島 八十一 入学の若き未来に武器なきを 寺岡 敦子 風光る保育所に落つ母或りし 黒田 淑子 川柳 牙を剥く戦争法に民怒る 猪口 茂 冤罪を晴らさぬままに往きし人 井上 正道 はだしのゲン元気で世界翔けている 江島谷勝弘 原発も古いものまでこき使う 奥埜 秀夫 誕生日来れば盤寿という誉れ 川端 一歩 良質な保守って何だ翁長さん 近藤 正 あぶないぞ南スーダン安保法 阪井美世子 現世は生きるも死ぬも地獄さよ 田中 邦夫 アベアカン今言わなくて何時言うの 中里はこべ はたちの子署名する指美しく 長谷川八坂 戦前の記憶が巡る安倍総理 板東 元紀 春風に花の蕾も目を覚ます 平嶋美智子 無人機で誤爆の犠牲幼子も 山田 保 |