あさひへいわ文芸(十六年五月) |
短歌 口開けば安心・安全いう首相が 熊本地震に原発止めず 市川 節子 手術待つ窓の向こうに夕陽おち 人家にともる灯のなつかしく見ゆ 尾上 郁子 九条の「戦争廃止」が削除され 「安全保障」と記する草案 桑山真珠子 俳句 洗鯉余命わからぬ云うたでないか 島 八十一 クレマチス九輪咲きけり九条の日 寺岡 敦子 余分てふ大事なものを捨つ彼岸 黒田 淑子 川柳 九条は世界遺産の値打ち有り 猪口 茂 南京で罪重ねたは空ごとか 井上 正道 いいぞいいぞ統一候補増えだした 江島谷勝弘 マイナスで締め上げといて金利まで 太田 芳男 早苗さん偏っているのはあなた 奥埜 秀夫 毎日が愉快楽しいおもしろい 川端 一歩 当事者はあの世密約だけ生きる 近藤 正 地域の輪子ども食堂親子の輪 阪井美世子 お帰りと言う妻いない酒を飲む 田中 邦夫 七十路に励ましくれる万歩計 中里はこべ 筍の届いて思う里の春 長谷川八坂 現代の安保若者目覚めさす 板東 元紀 まず充電楽しい時を過ごす為 平嶋美智子 |