あさひへいわ文芸(十六年八月) |
短歌 自公とも口をきわめてそしりしが 野党共闘の流れ止まらず 市川 節子 クル―ズ船で大川めぐれば大阪城 ビルの谷間に突如あらわる 尾上 郁子 俳句 仏の辻金魚すくいや泥鰌にぎる嫁をまつ 島 八十一 地震の跡避暑と縁なき友のをり 黒田 淑子 かけがえなき命の十九晩夏闇 寺岡 敦子 川柳 ままならず知ったふりして恥をかく 猪口 茂 冤罪を犯した罪は何故問わぬ 井上 正道 朝一番孫は金魚のエサをやり 岩谷よし子 宝くじ予知能力があったらな 江島谷勝弘 認知症にも悩んでる下流老 太田 芳男 精査するそれはあなたの心でしょ 奥埜 秀夫 振り上げたこぶしをさげるのも勇気 川端 一歩 死ぬるまでやれというのは無理無体 近藤 正 身を切ると市民の暮らし切り捨てる 阪井美世子 若者の未来を決める初投票 田中 邦夫 スイカ好きバカっと割れる午後三時 中里はこべ この人が出て来るたびにテレビ消す 長谷川八坂 熱い湯と焼酎交互のみくらべ 板東 元紀 振り向かず小さな灯り目指すのみ 平嶋美智子 |