あさひへいわ文芸(十六年十二月) |
短歌 万博のテーマは「長寿・健康」に 知事市長言う本音はカジノ 市川 節子 一房のぶどう孫らに切り分ける 料理ばさみの小気味よき音 尾上 郁子 梅雨どきに手術せし夫経過よし 気づけば秋は深くなりたり 桑山真珠子 俳句 国憂う今も変らず漱石忌 黒田 淑子 天高し火の山を背に芙美子の碑 寺岡 敦子 笑みうかぶお地蔵尊に紅葉散る 土井ハツヱ 川柳 来年に期待を込めた除夜の鐘 猪口 茂 自衛隊自国守らずアフリカへ 井上 正道 母の愛我が命にも光受け 岩谷よし子 このままじゃ夏冬だけの二季になる 江島谷勝弘 激動期胸躍らせて明日を待つ 太田 芳男 維新さんいつの間にやら与党入り 奥埜 秀夫 有識者目線が上でないですか 川端 一歩 沖縄で土人と叫ぶ機動隊 近藤 正 大阪に万博カジノ要りません 阪井美世子 常識が非常識なり自民党 田中 邦夫 暴走の政治がつくる飢民群 津田 和彌 どうなろうと人間である最後まで 中里はこべ 野菜高今日ももやしに助けられ 長谷川八坂 トイレには仏の花のおすそ分け 平嶋美智子 |