「ようやくケセドニアまで来たな〜」

 

ここからは船でカイツールへ向かう事になる。

うん、疲れた(ぁ

 

「マルクトの領事館へ行けば、船まで案内してもらえるはずです」

 

よし、さっそく行こう♪

 

「……………」

「ルーク?」

 

ガイが俺の様子に気づき声を掛けてきた。

…頭痛がする。

人がせっかく気合入れて歩き出そうとしたらコレだ。

 

「…痛いぞっと…」

「ルーク!またか?頻繁になってきたな…」

「あ〜、くそ〜、いて〜」

 

…少しだけ収まってきた。

 

「よし、大丈夫だ。動けるぞ」

「いや、念のため少し休んだほうがいい」

 

そうか?ヴァンと4回ぐらいなら戦えるが(ぉ

 

「そしたら宿に行こうよ。イオン様のこともどうするか考えないと…」

「…そうだな」

 

宿で休むことに!

 

 

 

 

 

 

宿直前の出来事です。

正直うぜぇ〜!何がって?頭痛さ…

 

「…う………」

《オラ!どうした?そっちは宿屋じゃないぜ》

 

あら、体が勝手に動き出したぞっと(ぉ

 

「…あ?…てめぇ、アッシュか?」

《はは、いいザマだな。お前は俺と繋がっているんだ。お前は俺なんだよ!》

 

あはは、体が勝手に〜♪

 

「ご主人様!大丈夫ですの?」

 

だいじょばないぞっと(壊

 

「ルーク、しっかりして」

 

《よーし…、あの女に剣を向けてみろ》

「…何や?…!」

 

体が勝手に動き、ティアの方向きそのまま歩いていく。

 

「ルーク!どうしたの!?」

「すまん、体が勝手に…っ!」

 

そして…

 

だきっ!

 

《な!?》

 

フフフ、役得だ。体が勝手に、ティアに抱きついたんだ(ぁ

 

ル、ルーク!?

「わ、わりぃ。だが体が言うことをきかないんだ」

 

まぁ、サラッと自身の体の制御を奪い返し、そのままアッシュのせいにする訳だが何か文句でも?

 

《き、貴様!俺はそんな事しろなんて命令してないぞ!》

《アッシュ、見苦しいぞ》

《ふざけるな―――!》

 

うひゃひゃひゃひゃ!

 

ひゃっ!…ルーク!?どこ触ってるのよ!

「いや、…だから…操られてて…、操ってる奴の趣味だろ?」

《断じて違う!》

《…あぁ、ナタリアの方がよかったな!》

《貴様――――!ナタリアに手を出したら唯じゃおかねぇ!》

 

うひゃひゃひゃひゃ!

だが、コレからが本番よ♪

 

《さて、アッシュ君。君の側にリグレット姉様はいらっしゃるかね?》

《黙れ!何で俺がてめぇにそんな事言わなくちゃ…ぐっ!…き、貴様…!》

《は〜い、今度はこっちが操ってあげるよん♪》

 

よし、ちょっと難しかったがアッシュの体を制御下に置けた♪

 

《おや、居るじゃん。リグレット姉様♪》

《き、…貴様…!…何を…っ!》

《簡単だ、行けアッシュ!彼女の胸にダ―――――イブ!》

《な!?……………ぐあああああああ…》

 

あ、接続切れた。

流石無線LAN。不安定だな(ぉ

 

「ルーク!いい加減になさい!」

 

あれ、後頭部に走る衝撃で、意識が落ちるのがはっきりと分かった。

最後に見たのは、全身を真っ赤にさせたティアだった(ぁ

ナタリア、アナタも後頭部を狙うのですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ルークの奴、どうなっちまったんだ?」

 

さぁ、俺っち元から壊れてるし?

とまぁ、そんな訳で気づけば宿のベットに寝かされていた。

そのまま寝たふり中です!

何となく(ニヤ

 

「健康に難ありかぁ。

介護するぐらいなら、ぽっくり逝きそうな金持ちの爺さんの方が…」

 

低い声で言ったのはアニス。

女ってこえぇ〜…

 

「何か言いまして?アニス」

「…えへ☆なんでもない♪」

 

それをすかさずナタリアが牽制するも、アニスも難なく回避。

女ってこえぇ〜…

 

「………大佐。ルークのこと、何か思い当たる節があるんじゃないですか」

 

ちらっと見たが、未だにちょっと顔の赤いティアがジェイドに質問する。

 

「…そうですねぇ」

 

流石のジェイドもその質問に渋い顔を浮かべる

 

「アッシュという、あのルークにそっくりの男に関係あるのでは?」

 

よく気づいたナタリア!

ご褒美に後でアッシュ君を操ってイラズラしてあげましょう(ぁ

 

「……今は言及を避けましょう」

「ジェイド!もったいぶるな」

「もったいぶってなのどいませんよ。ルークのことはルークが一番に知るべきだと思っているだけです」

 

ガイが噛み付くが、ジェイドは難なくかわす。

 

「ご主人様?起きたですの?」

「…………で、俺がどうしたって?」

「いえ、何でもありません。どうです?まだ誰かに操られている感じはありますか?」

「…いや、今は大丈夫だ」

「多分、コーラル城でディストが何かしたのでしょう。

あの馬鹿者を捕まえたら術を溶かせます。それまで辛抱して下さい」

「…期待してるよ。

それで、イオンのことはどうするんだ?」

「とりあえず六神将の目的がわからない以上、彼らにイオン様を奪われるのはさけたいわね」

 

ティア、何で目をそらすの?

 

「もしご迷惑でなければ、僕も連れて行ってもらえませんか?

僕はピオニー陛下から親書を託されました。ですから陛下にはアクゼリュスの救出についても、お伝えしたいと思っています」

「よろしいんじゃないですかそうですね。アクゼリュスでの活動が終わりましたら、私と首都へ向かいましょう。

…ああっと。決めるのはルークでしたね」

 

う〜ん、そんなに俺のこと嫌いですか?ジェイドさん…

 

「…ご自由に」

「またしばらく、よろしくお願いします」

「いえいえ、此方こそ。よろしくお願いします」

 

ぺこり〜♪

…失敬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケセドニア、マルクト領事館で、船の手配をしにきました!

 

「大佐。ルーク様。お待ちしておりました。

グランツ謡将より、伝書鳩が届いております。

グランツ謡将は先遣隊と共にアクゼリュスに向かわれるそうです」

「…流石ヴァン、はえぇな〜」

「お前はのんきだな」

 

ガイ、余計な事は言わんでよろし!

 

「僕たちも急がなければ」

 

トサッ

ん?

突然、ガイが目の前で突然膝をついた。

 

「…ガイ?」

 

近寄ってみると…

ズガッ!

殴られた…

 

「いてぇな〜…。お前も操られてんのか?」

「いや…別に幻聴は聞こえねぇけど…」

「おや。傷が出来ていますね。……この紋章のような形。まさか”カースロット”でしょうか」

 

何や?

 

「人間のフォンスロットへ施すダアト式譜術の一つです。

脳細胞から情報を読み取り、そこに刻まれた記憶を利用して人を操るんですが…」

 

…記憶を利用ね〜。

 

「…俺は平気だ。それより船に乗って、早いとこヴァン謡将に追いつこうぜ」

「大丈夫か?」

「カースロットは術者との距離で威力が変わるんです。

術者が近くにいる可能性を考えれば、ケセドニアを離れたほうがいい」

 

なるほどねぇ、んじゃ直ぐに移動開始しましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おかしいな。ケセドニアを離れたらすっかり痛みがひいたわ」

 

船に乗り出向すると、直ぐにガイは元気になった。

 

「じゃあやっぱり、カースロットの術者はケセドニアの辺りにいたのね」

「よかったですわね、ガイ。早めにケセドニアを出て」

 

ティア、ナタリアは心配そうにしている。

 

「あぁ、そうだな。

そういや、この傷をつけたのはシンクだったけど、まさかあいつが術者かな」

「おそらくそうでしょうね」

 

まぁ、無事ならいいか…

 

「そういえば、アクゼリュスってどう行くんだ?」

「東のデオ山脈を越えた先ですね」

「ういうい」

 

とジェイドの情報もあり、カイツールに到着して直ぐに出発した!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…はい、デオ峠到着です。

ここから更に進んで峠を越え、アクゼリュスへ目指します!

 

「う〜ん、結局ヴァンには追いつけなかったな」

「そうだなあ。まぁしょうがないさ、イオンの事もあったしな」

「…奴に負けることが嫌だ」

「ルーク、お前は一体何の勝負を…」

 

ガイ、わかってねぇよ。この迸る屈辱感!…ゆるせねぇ(ナニ

 

「ま、まあ、頑張れよ」

「おうよ」

 

はい、峠越えしゅっぱ〜つ!

 

 

 

 

 

 

 

「さて、ここら辺で休憩しようぜ」

「どうしたルーク、疲れたか?」

「ガイ、イオンがヘバってるんだ。休ませてやれよ」

「え?」

 

ガイは、イオンの方を見ると、そこには息を切らすイオンがいた。

 

「ガイ、最低だな」

「ホント、外道ね」

「鬼畜ですぅ」

「よごれですねぇ」

「ガイ、少しは人間らしく生きなさい!」

「え!?俺が悪いのか!?って人間否定されてないか!?」

 

ははは、仕様だ(ぁ

と言う事で、ちょっと休むことに♪

 

 

「あ、そうですわ」

 

休憩中、ナタリアが何か思いついた(

 

「ルーク!」

「な、なんですか?」

「久々に料理を作りなさい!」

「へ?」

「わたくし、アナタの料理をもう何十年も食べてない気がしますの」

「うん、気のせいだし。まだ一年も経ってないっす」

「ですから、今すぐ作りなさい!」

 

あ〜、このお姫様といいガイといい。何でこう自分のことばっかりなんだ?」

 

「おい、ルーク!俺まで含めるな!」

「腐れ外道の癖に…」

「さっきのは俺が前にいたからイオンの事に気づけなかっただけだろ!」

「俺も前だったけどな」

「…」

「そんな事はどうでもいいですわ」

 

どうでもいいって(汗

 

「さ、早く!」

「あ〜、ハイハイ。作りますよ」

 

料理か、久々だな〜。

 

「ルーク、料理できたの?」

「…ティアさん、本気で信じられない顔ですね」

「だってルークだし」

「ひでぇ…」

 

ギャフンと言わせて見せましょう!

ちょっとだけまっててね♪

 

「ほい、出来たぞ」

「ルークは料理だけはうまいからな」

「ガイ、汚れ芸人の癖に」

「誰がよごれだ!」

 

芸人は否定しないのか?

 

「ほう、これは中々」

 

ジェイド、せめて”いただきます”ぐらい言ってから食えよ。

 

「あ、大佐。こっちも中々いけますよ」

「そうですか?」

「このから揚げはすごく美味しいですね」

 

…ジェイド、アニスは分からんでもないが、イオンだけは言ってほしかった。

 

「まぁ!貴方たち抜け駆けは卑怯ですわ!」

「ナ、ナタリア様。もう少し落ち着いてお食事を…」

 

ガイ、口調が仕様人モードだぞ。

 

「ティアも食え、食ってふとあべしっ!」

 

たたかれた

そんな感じで、休憩時間は和やかに過せた。

…この先の事を考えればそれもいいか。

面倒事が起こらなければいいが、ヴァンだからな〜。

 

 

 

 

 

 

面倒事はいきなり来るもんだ。

 

「止まれ!」

 

突然、足元を銃で撃たれ、上から声が聞こえた。

上を見ると…

おぉ!リグレット姉様じゃないですか!

 

「ティア。何故そんな奴らといつまでも行動を共にしている」

「モース様のご命令です。教官こそ、どうしてイオン様をさらってセフィロトを回っているんですか!」

「人間の意志と自由を勝ち取るためだ」

「どういう意味ですか……」

「この世界はスコアに支配されている。

何をするにもスコアを詠み、それに従って生きるなどおかしいとは思わないか?」

 

…なるほど、言いたいことは分かった。

 

「スコアは人を支配するためにあるのではなく、人が正しい道を進むための道具に過ぎません」

「導師。あなたはそうでも、この世界の多くの人々はスコアに頼り、支配されている。

酷い者になれば、夕食の献立すらスコアに頼る始末だ。お前たちもそうだろう?」

 

まぁ、頼りっぱなしってのはいかんな〜。

…さっき作った食事は自分で考えたはずだが!?

 

「そこまで酷くはなけれど…。スコアに未来が詠まれているなら、その通りに生きた方が…」

 

アニス、それは違うだろ。スコアに詠まれたからって嫌なことをやる必要は無いだろ。

問題なのは考え方であって…。占いと一緒だ、自分の都合の悪い結果が出ると見ぬふり!

 

「誕生日に詠まれるスコアはそれなりに参考になるしな」

 

ガイ、それも十分スコア依存症候群だぞ。

 

「そうですわ。それに生まれたときから自分の人生のスコアを聞いていますのよ。だから…」

 

…自分の生き方ぐらい自分で決めなきゃ駄目だぞ、ナタリア姫よ。

 

「……結局の所、スコアに頼るのは楽な生き方なんですよ。

もっとも、ユリアのスコア以外は曖昧で詠み解くのが大変ですがね」

 

それだ!

流石ジェイド、スコアに振り回されてない。

 

「そういうことだ。この世界は狂っている、誰かが変えなくてはならないのだ。

ティア…!私たちと共に来なさい」

「私はまだ兄を疑っています。あなたは兄の忠実な片腕…

兄への疑いが晴れるまでは、アナタの元には戻れません」

「では、力ずくでもおまえを止める!」

 

そんな高いところから銃で撃たれまくったらどうしよもないんですが(汗

高低差、約6マスってとこだな」

 

「ルーク、頭大丈夫か?」

「最近、ガイも言葉が容赦なくなってきたな」

 

さて、どうしたものか。

 

「ティア、そのバカなぼうやから離れない!」

 

精神的には遥かに俺のが年上なんですが…

 

「教官こそ、兄と一緒になって何を企んでいるんですか!?」

 

そりゃ〜、愛の逃避行?

 

「俺たちの邪魔をすることもヴァン様の指示なのかい?」

「ここで説明することは何も無い、私はティアを止めたいだけだ」

 

見も蓋も無い返事ですね。

 

「理由も聞かずにそちらの指示を聞くわけにはいきませんね」

「どこまでも面倒な奴らだ、邪魔をするな!」

 

勝手に襲ってきたくせに…

まったく、リグレット姉様もツンデレタイプか〜♪

ヴァンにはもったいない!!!

 

まったく、ヴァンのどこがいいのかねぇ〜

「貴様!今何と言った!」

 

おぅ、地獄耳。

 

「結局、ふり、まわされてる、だけ、じゃないのか?ってあぶな!」

 

飛んでくる銃弾を華麗に避けてながら岩を登っていく。多少かすったりもするが…

 

「だまれ!貴様に何が分かる!」

「さてねぇ。スコアって概念に興味ないし」

「だったら口を挟むな!」

「そういわずに」

 

あっというまに、リグレットがいる場所まで上がってきました♪

 

「…なぁ、なんでルークはあの至近距離から撃たれまくってるのに一発もあたらないんだ?」

「それはルークだからですわ」

 

そこ、ガイとナタリア。人外を見るような目で視線を送るな。

 

「ええぃ!さっさと死ね!」

「ん?俺が死んでもいいのか?ヴァンは俺をアクゼリュスに連れて行きたがってたみたいだが」

「…」

「目的を忘れちゃいかんよ」

 

俺とリグレットの距離はもう1メートルも無い。

 

「ヴァンを信じることは構わない。確かにスコアばっかりに頼るのはどうかと思うしな…

だが、お前の考えはどこだ?どうせ言い出したのはヴァンだろ?

共感するの結構、だが今のお前はスコアを信じてる連中と変わらねぇぞ。

ヴァンがスコアの位置に入っただけだ。違うか?」

「わ、私は!」

「断」

 

動揺の色を出した瞬間、俺はリグレットの双銃を切り裂く。

 

「…!?」

「ここは退け。…次に会うとき、お前の考えを聞かせてくれ」

「うるさい!」

 

ドゴッと蹴られました♪

いや〜、油断した(ぁ

 

「ルーク!」

「なんじゃい」

 

くるっとまわってはい着地♪

 

「9点ですね」

「なに!?どこが悪かったんだ!?」

「最初です」

「…盲点だった」

「ジェイド、ルーク。もう少しシリアスを感じたほうがいいと俺は思うな」

 

ガイこそ真面目すぎじゃないか?

 

「ティア…。その出来損ないの傍から離れなさい!」

「否定はしないぞ」

 

リグレットさんもしつこいね。…はっ!ヴァンに洗脳されたのか!?そうだ、そうに違いない(ぁ

 

「…そうか。やはりお前たちか!禁忌の技術を復活させたのは!」

「ジェイド!いけません!知らなければいいことも世の中にはある」

「イオン様…ご存知だったのか!」

 

君たち、本人を置いてけぼりはどうかと思うぞ?

つーか、自分の体のことは知ってるし。

 

「…誰の発案だ。ディストか!?」

「フォミクリーのことか?知ってどうなる?

采は投げられたのだ。ネクロマンサージェイド!」

 

リグレットが何かをジェイドに投げた瞬間、光が辺りを覆い、収まった頃にはリグレットの姿は無かった。

 

「……くっ。冗談ではない!」

 

おぉ、珍しくマジギレしてやがる。

 

「――失礼、取り乱しました。もう…大丈夫です。アクゼリュスへ急ぎましょう」

 

え〜、色々ありましたが。無事、アクゼリュスへ向けて出発できました♪