HB-101は、農法ではなく資材名です。公式ページによると、HB-101は、
とのことで、中身については、
とあります。
「サポニン」は広く植物に含まれる物質で、ギリシャ語で「泡立つ」という意味を持ち、いわゆる石鹸のような界面活性作用を持ちます。
界面とは、2つの性質の異なる物質の境界面のことです。よく、混じり合わないものの代表として、「水と油」が挙げられますが、混じり合わない水と油の間に
は界面が存在しています。
界面活性とは、この界面に働いて界面の性質を変え、2つの物質(例えば水と油)を混じり合わせることです。
農業の世界では、石油由来の化学合成農薬は一般に水と混じりにくく、また植物によっては、植物体が分泌するワックス成分のために、農薬や葉面散布剤が植物
に付着しづらいことがあります。
このため、「展着剤」として界面活性剤を使うことで、水と混合しやすくしたり、植物表面から流れにくくする効果を持たせることがあります。
まあ、サポニンの界面活性作用は石鹸などより相当弱いのですが…
次に、『植物コメンテーター』青山健一郎なる氏のコメントが掲載されています。
3行目において、『土壌よりリンと窒素を効率よく吸収』する理由が『HB-101中のカルシウム、ナトリウムが細胞中にバランスよく溶け込むため』
とあります。
カルシウムは植物細胞の細胞壁の主要な成分であり、細胞分裂が盛んな根や葉の先端で多く必要とされます。
一方、ナトリウムはC4植物(熱帯のサトウキビ等。光合成経路がC3植物(大部分の植物)と異なる)の光合成で使用されますが、通常植物はほとんどナトリ
ウムを必要としません。
また、HB-101中のカルシウムの成分 量は 41mg/L、10a当たり施用量が100ccだそうですから、植物体内の成分量に比べて、施用量があまりに も過少であり、HB-101由来とはとても言えないレベルと考えられます。
(カルシウム欠乏の症状を呈している植物に対し、カルシウム剤の葉面散布により症状改善を図ることはあります) 植物の健全な成長は、まずもって特定成分が偏らないように、まさにバランスよく施用することが重要であり、特定の成分施用はバランスが崩れたときに追加的 に施用するものであって、何にでも「これを入れれば大丈夫」と 言い切るのは適切ではないと考えます。
次に、
とあります。
微生物は自らの生命を維持するために、栄養源(主として有機物)を摂取し、結果として排泄されるものが「分解された無機物(あるいは有機物)」なのです。
そして、無機物がイオン化するのは、「微生物が分解するから」
ではなく、まさに「(イオン交換されて)水に溶けるから」であります。
さらに、『根からの吸収は無機質の含んだ水ですから、抵抗なく養分を吸収』とありますが、植物だって恒常性維持の必要がありますから、何でもかんでも無尽
蔵に吸収するわけではありません。
ところで、『有害菌と無害菌のバランス』とありますが、(人間にとっての)有害菌は主に生体植物を栄養源とし、結果として植物に悪影響を及ぼすものであ
り、生体植物を栄養源としても悪影響を及ぼさないもの、あるいは生体植物以外(動物や植物残さ(堆肥など))を栄養源とするものが無害菌と区分できると考
えられます。
作物を育て、かつこれらの菌のバランスを保つためには、無害菌(と呼称するもの)の栄養源を十分に与え、結果的に均衡を図る必要があるものと考えられま
す。
特定の栄養分だけで全ての微生物が活力を得るわけではないし、
表記の施用量では、土壌中の微生物量に対して無機物の量が少な
すぎると考えられます。