Jazz徒然


Toshiko Akiyoshi/Toshiko
Storyville

Toshiko Akiyoshi (p)
Edmond Thigpen(ds)
Paul Chambers(b)

1956
1. Between Me And Myself
2. It Could Happen To You
3. Kyo-Shu
4. Homework
5. Manhattan Address
6. Sunday Afternoon
7. Blues for Toshiko
8. Soshu No Yoru
9. Softly As In A Morning Sunrise

最後のSoftly...だけ聴ければ最高!

2002年12月22日

 もうしっかり冬ですな。冬で思い出したのが、学生の時にいた名古屋の冬です。あの塩サバ1号とか2号とかが生息しているあたりですなぁ。この名古屋の冬ってのが、中途半端な冬なんですよ。道産子の私に言わせるとありゃ冬じゃないですな。クリスマスも正月も肝心要の雪が・・・ない。非常に不自然。やっぱ冬には雪でしょう。で、暖房は炬燵じゃなくてストーブでしょう。うちはペチカとファン式ストーブの併用ですが、ペチカの方の薪の調達が毎年大変だったけれど、去年引っ越すという家からどさっと3年分くらい譲って貰って今年は楽ちん。でも、薪積みってのがまたやっかいで。とか言ってるけど、あんまり手伝わなくて殆どかみさんがやったんですがね。まあ、そんなんで夏の北海道も良いけど、冬も冬らしくていいですよ。って別にどこかの観光係りでも何でもないのですがね。
 話はガラッとかわりますが、最近このサイトを知って読んで貰っている方から、最近へこたれているので励ましの書き込みを頂いたのですが、その中に「毎日少しずつ丹念に読んでいます」とか書いて頂いたのは嬉しいのですが、この「丹念に」というのが実は困ったなというわけで、私も時々「丹念に」読み返す時があって、文章の下手くそは仕方ないとして、誤字脱字は言うに及ばす、ですます調とそうでないのが混在するとか、英語表記にしてなるべく読み方の間違いを避けたのは良いのですが、その英語表記のスペルが間違っていたりで、あちゃぁと思うことしきりでそっちの方がへこたれるわけです。で、結構センテンスの長さとか同じフレーズを続けて書かないとか、「、」の入れ方とか気にして書いているつもりでも、ヘンなのが結構あって全く困りものです。

 今日はToshiko Akiyoshi/Toshikoです。元祖女流ピアニストmade in Japanであります。なんで今日これを選んだかは、ちょっと込み入った事情がありまして、実は今日のこれはと思ったのが、Sonny ClarkのTime盤だったんですが、アナログディスクでそこんとこは問題ないのですが、何とアンプの方に問題があってアナログ盤の左チャンネルがまともに聞えない。で、肝心のMax Roachのドラムが囁くようにしか聞えないという感じでこれが、モノラルなら問題ないのですが、惜しいことにHI-Fiなわけで、綺麗に左右が分かれて録音されているんですよ。これじゃいかんとあれこれ探して、おーこれが良いと出てきたのが、Eimo HopeのHere's Hopeと言う盤。が、しかし、また問題ありなんですね。これCD化されてない様なのです。で、こんなの紹介しても聞けない人が出てくるわけで、まさかプレイヤーを買って更にアナログ盤をみつけるとなったら至難の業かも知れない。アナログ盤が見直されているとは言え、CD化もされてない盤がアナログで復活するとは思えない。いや、ちゃんとCDになってるぞというお知らせでもあったら、その時に。で、結局この秋吉敏子に行当ったのはいいのですが、ちょっと逡巡して引っ込めかけた時に、おーなんと「朝日のごとく爽やかに」が入ってるじゃないですか。すっかり忘れていました。聴くとこれが実にSonny Clarkも吃驚するような哀愁感とセンスがあるんですな。それで、良し決まりとばかりに登場なわけです。もうしっかりモノラルですから問題なし。
 で、なんで引っ込めたかけたかと言えば、最初の出だしがシケテルんですよ。まあ、イイって言えば良いのかも知れませんが。で、この曲Between Me And Myselfは彼女のオリジナルなのです。で、もう一回聴きなおしてみると、おお、いいかもとなった。彼女は良く知られているようにBud Powellの影響を受けた人で、まさにこの出だしなんてPowellのフレーズをそのまんま使ったりしてる。で、ジャパニーズ・パウエル風のテーマからアドリブ・ソロに入ってこれが実に凝った構成なんですな。Edmond Thigpen(Ed Thigpen)のドラムやらChambersのベースがどうも凝りすぎの感があってスッキリと馴染んでこない。説明するのも難しい感じ。そういうの嫌。
 そこんとこいくと次のIt Could Happen To Youなんか実にスッキリしたバップ調の演奏になっているんで、こっちの方が好きだな。で、バップ一本かと思えばまた弄くるわけで、まあ適当に哀愁感もあって悪くはないですが。
 次も敏子さんのオリジナルKyo-Shuですが、これはイイと思いましたね。まさにタイトル通り。比べるのもヘンですが、Jutta Hippなんかに匹敵する雰囲気もなきにしもあらずですな。
 もう彼女のオリジナル・オンパレードで結局、2曲目と最後しかスタンダードものはやってないという強気な盤です。この強気の伝統が今の女性ピアニスト台頭に引き継がれてるのかって感じもなきにしもあらず。(あら、同じフレーズ使っちゃった)
 ちょっと最初に余計なこと書きすぎましたが、頑張っていきます。B面つまりManhattan Addressから。
 これが実にまた凝っているんですが、そこんとこはわざとパスして、
 次がSunday Afternoon懐かしいです。この曲80年代に来日したときにやったんですよ。で、ラジオで聴いたんですが、この盤の演奏はやっぱりPowell派という印象が強いですな。タイトなトリオの演奏です。
 次Chambersのベース・ランニングが長くあってどっかで聴いたことあるなって感じの演奏なんですが、これがBlues for Toshiko。
次がSoshu No Yoru
。まあ、そのまんまのジャパニーズ・ソングですな。
 最後が Softly As In A Morning Sunrise。これが絶品。これ聴いたら踊り出したくなる。さっきも言いましたが、Clarkも真っ青のナイスな演奏。もうここだけ聴ければイイ。ピアノ・トリオの正しいあり方の手本ですな。(そんなのあんのかよ・・・)まあ、どうでもイイから、ここだけ聴いて頂戴。