![石井 彰"Presence"](presence.jpg)
石井 彰 "Presence"
石井 彰 (p)
2002 EWE
1.If you could see me now
2.Bloom in the darkness
3.The man I love
4.Intercouse of mind
5.Estate
6.A day out of time
7.A previous Presence
8.Maos De Afeto
9.Creat quite a sir
10.Straight no chaser
11.Don't explain
12.Fonte des neiges |
石井 彰のソロ・ピアノ
2002年5月23日
昨日はレビュを書くというのは難しいことだなとつくづく悩んでしまい、何を聴いても感動しなくなっている自分に気がついたのです。これってまた「鬱?」って心配になりましたが、一眠りしておきてみると嬉しいメールが来ていて、一気に元気になってしまいました。探していたマイケル・ウォルフの「Something
Blue」が7月に再発されるのだそうです。
それにしてもやっぱり少し自分を知らず知らずのうちに追い込み過ぎているのかなと思いました。毎日書いているレビュですが、中には全然琴線に触れてこないものもあってその紹介文をかいている内に、ホントに鬱鬱となってくるのです。そんなこと続けていたら本当に「鬱」になっちゃいますよ。「愉しい」だけがジャズじゃないけれど、心に響かないものを無理して聴くこともないかな、ましてそのレビュを書こうなんて無茶なことなのだとつくづく思います。でもまだちょっとそんなこと続けていた後遺症が心配です。
今回の紹介盤は、石井 彰の"Presence"です。デビュー盤"Voices
in the night"の感動から彼に惹きつけられています。今回はソロ・ピアノ盤。意欲的にオリジナルを多く取り入れていますが、残念ながら私の心のには響いてくるものがありませんでした。この盤のお薦めは5曲目"Estate"。イヴァン・リンスの曲で8曲目の"Maos
De Afeto"。そしてビリー・ホリディ作の"Don't explain"です。いずれも甘美なソロ・ピアノの世界に引きこまれました。前回のトリオ盤でも登場したイヴァン・リンス。初期盤を聴いてみてびっくり。彼の曲を石井氏はかなり咀嚼した上で自分なりの解釈を設けたのだなという感じがしました。ピアノ・トリオあるいは今回のソロにしてもリンスから得た印象とはかなりかけ離れたものだったからです。もちろんリンスに関してはかなり多産家ですからほんのかいま見た程度での印象ですが。
タイトル曲になっている"A precious Presence"もそういえばなかなかの曲です。ソロならではとも思いましたが、トリオでやってみても面白みがあるかも知れません。
![](11c.gif)
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