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これで日本のジャズは安泰だ!
Chiro Ymanaka
When October Goes
SawanoShokai September 2002
Chihiro Yamanaka:p
Jeff Ballard:ds
Larry Grenadier:b1.Taxi
2.Just in time
3.Paint my heart red
4.Yagi Bushi
5.Plum the cow
6.Ballad for their Footsteps/Three Views od a secret
7.I got Ryhthum
8.Whe October goes
9.S.L.S
10.In a Mellow Tone
これで日本のジャズは安泰だ・・・相変わらずお目出度い奴だと思われるだろうが、僕はそう感じたな。山中千尋第2作の登場だよ。
だってこの千尋ちゃん(そう女の子はちゃんづけでいつくしまなきゃいかん)の歌心溢れるTaxiなんて曲と演奏を聴いていると、そう思わざるを得ないよ。何弾いたって歌ってるのが、彼女の良いところ。勿論バリバリインプロバイズしちゃうけど、そこんところは逞しいね。時には強気で行くのが、今度のアルバム聴いての感想だな。
3曲目と4曲目は聴きものだ。Keith JarrettのPaint my heart redと何と八木節と来てる。選曲が抜群だね。keithの方は流れるような演奏だけど八木節には吃驚したね。ガッツあるんだ、これが。ジャパニーズ・ソングを上手くアレンジしてグイグイと突っ走ってる。こういうの聴かないといかんな。すべからくジャズ・ファンは。と、僕は思うね。
ちょこっとベース弾いてるLarry Grenadierの感想を言うと味があるな。で、いい音出してるよ。Plum Cowなんてとこでのベースがブイブイ言わして、千尋ちゃんもイケテルけど彼も凄いよ。ついでにドラムのJeff
Ballardも誉めておくけど、あんまり派手じゃないが、きっちり仕事してるな。そんな感じだよ。やや物足りなさもあるけどね。まあ、主役は千尋ちゃんだからと思ってんのかな。
6曲目がおっかしいじゃないか。かまやつひろしの曲だってさ。知らないけどいいね。千尋ちゃんの歌心にピッタリだよ。あとJaco Pastriousの曲がくっついてるって具合で工夫したな。
I got RhythmのところでBallardがいい太鼓叩いてるよ。千尋ちゃんのアレンジも上手いな。それが一番感心したよ。タイトル曲のWhen
October goesはしっとりと弾いていてムネに染みるな。
S.L.Sなんてのは大西順子が書くような曲じゃないか。やるね。ピアノの音が途中からヘンな仕掛けしてるけど、あんまり感心しないな。でもテーマはいいよ。
最後のIn a mellow toneもアレンジを工夫してて結構面白いよ。ここではGrenadierのベースが頑張ってるな。途中からボサノヴァタッチにしてみたりでアドリブのところも一捻りしてる。現代ジャズはこの一捻りが功を奏すと思うよ。普通がいいってのはジジイの言うことだね。(ババアは口にするとどこかの都知事みたいにトミンから怒られるから言っちゃ駄目!)
最後にもう一回言うけどこれで日本のジャズは安泰だ。と、僕は思うね。・・・大西順子みたいに雲隠れしなけりゃね。