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人生あっけらかんを通す

 
さあ2003年の幕開け。去年も色々あったけど、やっぱり北朝鮮への拉致被害者の話題が一番でしょう。社会主義国家が良いの悪いのという話ではなく、国家犯罪が犯されていたということは拭いようもない事実ですね。これは大いに怒って良いことだと思います。が、いきなりそんなかたい話はよしにしましょう。
  僕は(そう今年から僕にします)今年心に誓ったことがあります。それは「人生あっけらかんと生きる」ということ。去年の暮れはへこんでばかりのボコボコ状態でした。で、去年息子とハリーポッターを観に行った時、車の中で色々考えたのですが、それを忘れないように上映時間までの間ちょっと時間があったのでメモ帳に書いておきました。
「人生あっけらかんを通すということは大変だ。頭に来ることムシャクシャすることが、それこそ黙ってたってやって来る。
 他人に批判されることは、気持ちの良いことじゃない。一種意地悪が見え隠れするからだ。それをスルッと逸らしちゃうのがあっけらかん。そうすれば、意地悪な気持ちが肩すかしを食ってどっかに行ってしまう。他人に対してもあっけらかんでいれば、意地悪しないで済むからお互い気持ち良い。
 こういうのを通すことが出来るようになる、いわば修行だな。だから僕の目標はあっけらかん坊主だ。今はまだ修行の身。世の中色々あって面白いが、面白いことばかりじゃない。それでもあっけらかんを通せたら凄い。
  僕は将来ジャズ喫茶をやる。これは決まりだ。そのポリシーこそ”あっけらかん”だ。店は僕の修行の場。”あっけらかん”の精神を伝えるメッセンジャーになりたい。黙ってたってそれが伝わらなきゃ駄目だ。ジャズ喫茶のあっけらかん坊主の出で立ちは白いTシャツとGパンだ。それに短髪と髭。これだな。
  人間色々考えなきゃいかん。それが出来るためには、一本筋を通すことだ。その一本筋が僕には”あっけらかん”だ。
 ”あっけらかん”の精神に反することをしないで通す。こりゃ大変だ。
金があってもなくてもあっけらかん。あったらあったで使っていい。なかったらなかったで済ます。例えばこんな具合だ。ひねくれたり、へこんだりしないでいる。これもあっけらかん。人を羨んだりもしない。これもあっけらかん。
 まあ、たくさんあるわな。」
以上、そんな具合です。年頭の僕の話でした。

Jazz徒然
これで日本のジャズは安泰だ!

Chiro Ymanaka
When October Goes

Sawano
Shokai
September 2002
Chihiro Yamanaka:p
Jeff Ballard:ds
Larry Grenadier:b

1.Taxi
2.Just in time
3.Paint my heart red
4.Yagi Bushi
5.Plum the cow
6.Ballad for their Footsteps/Three Views od a secret
7.I got Ryhthum
8.Whe October goes
9.S.L.S
10.In a Mellow Tone
これで日本のジャズは安泰だ・・・相変わらずお目出度い奴だと思われるだろうが、僕はそう感じたな。山中千尋第2作の登場だよ。
 だってこの千尋ちゃん(そう女の子はちゃんづけでいつくしまなきゃいかん)の歌心溢れるTaxiなんて曲と演奏を聴いていると、そう思わざるを得ないよ。何弾いたって歌ってるのが、彼女の良いところ。勿論バリバリインプロバイズしちゃうけど、そこんところは逞しいね。時には強気で行くのが、今度のアルバム聴いての感想だな。
 3曲目と4曲目は聴きものだ。Keith JarrettのPaint my heart redと何と八木節と来てる。選曲が抜群だね。keithの方は流れるような演奏だけど八木節には吃驚したね。ガッツあるんだ、これが。ジャパニーズ・ソングを上手くアレンジしてグイグイと突っ走ってる。こういうの聴かないといかんな。すべからくジャズ・ファンは。と、僕は思うね。
 ちょこっとベース弾いてるLarry Grenadierの感想を言うと味があるな。で、いい音出してるよ。Plum Cowなんてとこでのベースがブイブイ言わして、千尋ちゃんもイケテルけど彼も凄いよ。ついでにドラムのJeff Ballardも誉めておくけど、あんまり派手じゃないが、きっちり仕事してるな。そんな感じだよ。やや物足りなさもあるけどね。まあ、主役は千尋ちゃんだからと思ってんのかな。
 6曲目がおっかしいじゃないか。かまやつひろしの曲だってさ。知らないけどいいね。千尋ちゃんの歌心にピッタリだよ。あとJaco Pastriousの曲がくっついてるって具合で工夫したな。
 I got RhythmのところでBallardがいい太鼓叩いてるよ。千尋ちゃんのアレンジも上手いな。それが一番感心したよ。タイトル曲のWhen October goesはしっとりと弾いていてムネに染みるな。
 S.L.Sなんてのは大西順子が書くような曲じゃないか。やるね。ピアノの音が途中からヘンな仕掛けしてるけど、あんまり感心しないな。でもテーマはいいよ。
 最後のIn a mellow toneもアレンジを工夫してて結構面白いよ。ここではGrenadierのベースが頑張ってるな。途中からボサノヴァタッチにしてみたりでアドリブのところも一捻りしてる。現代ジャズはこの一捻りが功を奏すと思うよ。普通がいいってのはジジイの言うことだね。(ババアは口にするとどこかの都知事みたいにトミンから怒られるから言っちゃ駄目!)
最後にもう一回言うけどこれで日本のジャズは安泰だ。と、僕は思うね。・・・大西順子みたいに雲隠れしなけりゃね。