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JAMAL.
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JAMALが選ぶこの1曲-Blame it on my youth

 
"はじめてのキスでそれを愛だと思ったら、それは私の若さのせい・・・”と最初は自分の幼さ悔いながら、最後には”現実を知っても、私の心は責めないで。私の若さを責めて”・・・こりゃなんだ。良くある昼メロの台詞みたいだけど、これが曲となるともうとろける程好きな曲なんだな。これが。この歌詞は女性のしたたかさ、男性の卑怯さか・・・と「20世紀ジャズ名曲大辞典」に載っておりますな。これもまた唸りますな。何ともかんとも。いや別にオチョクッテいるってわけではないのですが、こうマジで書かれるとどうも僕はどこかが引きつる感じがしていやはや。で、歌詞のことはともかく曲ですな。これがホントグッと来る曲なのであります。で、大体この曲の定番は、Holly Coleの「ベッドで煙草は吸わないで」・・・これですな。もう、このタイトルからしてくすぐられるわけですな。でもって若さ故・・・なんて昔のGSの歌じゃないですが、許して許してと言われても、おじさんは困る。援助交際してるという状況に似てなくもない・・・は考えすぎか。で、マジでその援交の状況をひょっとして歌ったんじゃないかってのが、リサちゃんことLisa EkdahlのWhen did you leave heavenなのですわ。この声で「許して」なんて言われた日にゃあ、おじさん小遣いもっとやろうかなんて、ついでにもう一回なんて・・・バカ!もうロリコン・ファンには堪らない声ですな。しかもこの娘の顔立ちだとか、ジャケット裏の写真のチラ・・・なんてのはもうそそられますな。結構この娘あっちこちのジャケットの裏でヤバイ写真を載っけたりして、何か儲けた気分ですよ。いや、ホント。2倍愉しめるリサちゃん。これですな。ちょっと贔屓し過ぎた感じ?
 とは言えですな、僕が一番奨めるのはやっぱりヴォーカルなんだけど、文豪トルストイの孫娘だったかな、とにかくその血を引き継いだVictoria TolstoyのBlame it on my youthなんだな。これはマジでとろける。でね、僕はこの盤が特別好きだってのは、もうひとつ理由があってバックを務めるJacob Karlzonのピアノ・トリオなんだな。これが抜群なわけで、この曲だけじゃなくて全部聴いて欲しいと思うよ。ホントスゲーんだから。これは前にコメントしてるからリンク先をクリックしてね。ああ、そうそうリサちんのほうは、Peter Nordahlのトリオlがバックでせめている・・・じゃなくて務めている。
 さてヴォーカルものは後、Criss ConorのThis is Crissなんてのもあるけど、そのぐらいにしてインストにいこう。
 で、誰もがこの曲の対決だっていうのが、Keith JarrettのBody & SoulとBrad MehldauのArt of Trio Vol.1の演奏なわけだ。対決だって言われてもご当人は知らねぇよってことで、勝手に僕らが言ってるだけの話だけど、結論はつかないね。どっちもいいよ。それしか言いようがないね。で、keithはソロでもやってて昨日コメントしたあの盤だね。僕はこの曲はトリオの方が好きかな。歌心があるしリリカルでもあるんだ。なんてたってトリオならGary Peacockのベースも聴けるしDeJohnetteも当然、控えめなシンバルを鳴らしていていいし、もう言うことないね。方やMehldauだ。これも痺れるね。若干捻るんだけど、彼にしては素直な弾き方だと思うよ。やっぱりこの曲の良さは聴かせなきゃていう意識があると思うね。冒頭で勝負してるんだから、彼もかなり力が入っているっていう感じで緊張感が漂うね。絶妙な「間」のある弾き方とKeithにも共通する歌心あるアドリブ・ソロにはホント参るな。で、この盤でもう一つ好きなのがBeatlesのBlackbirdなんだ。こういうのを選んでくるMehldauはエライって思うね。で、その扱い方が抜群だね。曲の良さを引き出しながらMeldau味で味付けするっていうのは。
でも、Blame it on my youthはいい曲だよ。

Jazz徒然
Rollinsを楽しもう!

Miles Davis
Bag's Groove
Prestige

1954.12.24,6.29
MILES DAVIS, tp
MILT JACSON, vib
THELONIOUS MONK, p
SONNY ROLLINS, ts
HORACE SILVER, p
PERCY HEATH, b
KENNY CLARKE, ds

1 BAG'S GROOVE(take1),
2 BAG'S GROOVE(take2),
3 AIREGIN,
4 OLEO,
5 BUT NOT FOR ME(take2),
6 DOXY,
7 BUT NOT FOR ME(take1)

 この盤の冒頭のBag's Grooveがクリスマス・セッションとも呼ばれていて、別名「喧嘩セッション」ともいうもんだ。何故ってMilesが俺が吹いてるときピアノは弾くなってMonkに言い渡したっていうエピソードがあって聴けばわかるけど、その通りMonkはMilesが吹き終わるとピアノをやおら弾き出すっていう律儀なところを聴かせているんだ。まあ、可哀想とは思うが仕方ないなって気もする。で、あんまりそれ以上のコメントはしたいと思わないな。ハッキリ言っておもしろさがわからない。資料的には聴けても愉しめる代物じゃないって思うね。
 そこんとこいくと、Airginから以降はRollinsも参加してることもあって聴き応えあるし、いいなって思うよ。ぐっと調子が変わるんだ。
Airginだけど、これは絶対何はさておきRollinsを楽しむものだね。Milesを聴くのは二の次。クールなMilesに比べてRollinsの自由闊達なソロはどうだと言わんばかりじゃないか。
Oleoはテーマが格好いいね。ミュートで吹くMilesのソロも結構いい。でも、これがクールな感じで後に続くRollinsと比べると歴然だね。Rollinsがちょっと考えながら吹いているって感じが部分的にあるけど、一旦乗ったらこの人は凄いよ。Silverのソロも軽快だ。
 これはAhmad Jamalの乗りを真似したと言われるBut not for me。聴き比べれば良くわかるね。軽快に吹くMilesだけど、Rollinsのテナーには敵わないって感じだな。乗りに乗ってるRollinsだ。Silverが快調に飛ばしてる。
 ちょっとユーモアのセンスもあるDoxyだ。MilesやRollinsが調子に乗って遊んでるって感じが面白い。
 最後はトラックが余ったから付け加えたって感じでTake2のとほぼ同じ感じだな。