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目映い・・・でも聴いて貰えたらいいのになぁ
Poppin'
Hank Mobley
BLUE NOTE 1620 Oct20.1957
Hank Mobley:ts
Art farmer:tp
Pepper Adamas:bs
Sonny Clark:p
Paul Chambers:b
Philly Joe Jones:ds 1.Poppin
2.Darn That Dream
3.Gettin7 into something
4.Tune up
5.East of Brooklyn
端的に言うと目映い。何がって演奏にキマッテルじゃないか。なんだけど、もうひとつ目映いのがこの1620という番号なんだ。BLUE
NOTEに詳しい人なら、ああそんなのがあったよね、だろうけど、僕はえっと思ったね。1500番台じゃなくて1620だよ。なんじゃこれだよ。これは実は1500盤番台のリアルタイムで出てこなかった盤なんだね。つまり1957年に録音させていながら1980年まで未発表だった盤なんだ。で、こういうのを紹介しても悔しいと思われるだけだけど、今はCD屋にはたとえHMVでも無い・・・。勿論運良く80年代に入手している人は別だけどね。いやぁこの音の分厚さといいまさに甘露だな。どうやって手に入れたかって?それは内緒だな。あるところには、あるってことさ。
でね、フロント3管も勿論いいのだけれど、やっぱりSonny Clarkを含めたリズム・セクションがいいな。ピアノ、ベース、ドラム全てに渡っておいしい。何でこんなのが今出てないのか不思議なくらいだね。ってかなり煽ってみんなの口から涎が出るのを密かにほくそ笑んでいる僕ってかなり嫌らしいよね。マゾっぽい。どうか業界さんこれをまた出してくれっていいたいね。
ま、そんなイントロはやめにしてさっそく行こうか。
まずは3管のフロントからドバーッと出てくるアンサンブルに吃驚して、その後のClarkのピアノがいいな。とろけるね。これ早いテンポだけど、味のあるシングル・トーンがホントとろける。それから、Pepper Adamsのバリトンになって、Art Farmerのトランペット、で、最後はHank Mobleyのテナーってな具合のソロが続くいつものこと。でもそれぞれが聴かせるね。で、やっぱりリズム隊がしっかりしてるから聴いていて気持ちがいいね。Philly のドラムの歯切れ良さったらないね。Poppinでした。
次がMobleyのテナーから始まるバラード演奏でDarn That Dreamだ。何にも言うこと無いね。浸りきるよ。どうしてこういう歌心を無視したジャズ聴きがいるのか不思議で堪らない。Farmerがミュートで奏でている。こういう時にはまさに奏でるっていうのが最適な表現だな。それからAdamsのバリトンがグッと来る。こういう音域のそれぞれ違う3つの音を聴いたうえにClarkのシングル・トーンが出てきて、もう虹色に輝くって感じの雰囲気だね。しっとりしていながら、何かピカピカ輝いてるんだな。ここだけがバラードだから際立つね。
次は軽快なGettin7 into something。こういうのはありがちなテーマであまり好きじゃない。と言うときにはそれぞれのソロ愉しむに限るね。出色はやっぱりClarkのピアノかな。BlueNoteの味を堪能させてくれるピアニストだね。
次がMilesのTune Up。って書いてきたけど、書けば書くほど聴いて貰えないのが気後れするからここらでやめるよ。