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何事もほどほどは至難だ
 僕が若い頃、やっぱり色々思索するのが好きで「人生とはなんじゃ」みたいなことばかり考えておりました。で、不器用で処世術なんてのはまるで縁がなくて(今でもそうですが)人生とはこれだって心に誓って実生活をすると、その枠から外れることがボロボロ出てくるわけです。で、その胸に誓ったものは敢えなく頓挫することの繰り返し。早い話が無理なことばっかり考えてたわけですな。できっこないのに、傍若無人にもひとつのキーワードで生きようとする。これは無理だなとやっと悟ったのは、30歳代くらいになってからでしょうかね。で、あんまりそんなことばかり考えるのはよそう。頭からっぽ脳天気が一番と思って過ごすとなんと楽なことか。人が変わったように明るくなった。周りの評価がそうなんですが、自分でもああそうかなとも思いましたね。それまでは、どうも暗かった。で、暗いって言われるのが一番こたえましたな。そんな頃のことを憶えている人はもうあんまりいないですが、あの頃は毎日が悶々として、なんで俺ってこうなんだって苦しみましたよ。いや、ホント。で、ストレスで十二指腸潰瘍になって一ヶ月入院もしたくらいでしたから。その入院が切っ掛けでコロッと人が変わっちゃったんですね。で、Baker's Holidayの初期コラム(「喫茶クレヨンの想い出」)にあるのですが、悪い奴が隣のベッドにいたんですな。これ書き出すと長いので、後で読んで下さい。そんなこんなで人生吹っ切れた。でもね、ガンガン仕事し出すとまたこれがストレスになるんですな。で、今度は汚い話ですが「痔」になった。ズボンに血をつけてまで仕事してるって同僚に言われたけど、入院なんてしてる場合じゃないって感じで、どうも具合がわるいけど我慢してずっとほっといたんですね。で、ちょっと年度末の割と余裕のある時にこそっと入院して、切っちゃいましたよ。(ああ、所謂疣痔なわけで)そこまでして仕事オンリーで約10年間、もう突っ走る一方でいつになったら一休みになるんだろうって思いながらやってましたな。
 まあ、適当な字数になってんで尻切れトンボですが、ここらで明日に繋げますが,何事もほどほどを身につけるのは至難だなって思いますよ。ホント。

Jazz徒然
ソウルフルだよ!

Fred Jackson
Hootin' N Tootin'

BLUE NOTE
4094
1962.2.5
Fred Jackson;ts
Willie Jones;g
Earl Van Dyke;org
Wilbert Hogan;ds

1.Dippin' in the bag
2.Southern Exposure
3.Prech Brother
4.Hootin' 'N Tootin'
5.Easin' on Down
6.That's where it's at
7.Way down Home
これを選んだのは「ブルーノート再入門」(行方均編 朝日文庫)のピーター・バラカンの書いた第7章;ソウル・フィンガーズ!にオルガン・ジャズのことが書いてあってそれに触発されたのだ。で、この盤ではEarl Van Dykeがオルガンを弾いている。全編彼のオルガンが雰囲気を盛り上げている。勿論ソウルフルなFred Jacksonのテナーは言うに及ばずだけど。で、バラカンのを読むと何たってBLUE NOTEにおけるオルガン・ジャズの立て役者はJimmy Smithなんだけれど、これが60年代に入ると彼に追いつけとばかりにオルガンの入ったものが花盛りとなる。これもその1枚ではあるけれど、残念ながらバラカン氏の書いたものの中には彼の名前は出てこない。(ひょっとして見逃したかもしれないけど)で、脱線するけどJimmy Smithはデビューから2年足らずで13枚ものアルバムを出したそうな。これは驚くけど、悪いが僕はこのJimmyちゃんはあんまり聴きたいという気がなかった。でもそんなんじゃいつまでたってもBLUE NOTEのコンプリートなんて無理だなということで、少し免疫を作っておこうという気もあってこれを聴いてみたんだ。で、どうやらこのオルガニストも含めてBNとは縁の薄いメンバーらしくてVan Dykeもモータウン・レーベルの専属ミュージシャンてことになってる。そこんとこは「ブルーノート・ブック」からの情報で、ライナーに彼のことなどひとつも触れられてないのは、なんつうかヘンだぞ。でも、考えてみたら僕の勝手な動機から聴きだしたものだから、主役のFred Jacksonのことを外してる僕がバカでした。で、もといでFred Jacksonになるけど、これが一世一代の晴れ姿なんだそうで、BN初リーダーアルバムと相成ったわけ。で、後にも先にもかれのリーダー盤はないってことで、これは稀少盤を聴いてるのかと思うと有り難くて涙が出る・・・か?で、最後まで聴くとどこを斬っても同工異曲の金太郎飴って評もあるけど、いいじゃないか。バカのひとつ覚えくらい強いものはないよ。で、一言で彼のテナーを評するとなるとやっぱりソウルフルなわけで、これ1枚しかないんだからどうとも言いようがないよね。
 で、やっぱり思い直してVan Dykeのオルガンに注目することにすると、結構やるヒトで最後の曲では「朝日のように爽やかに」のフレーズを入れてたりする。おっともう最後のコメントしちゃった。でも今年はあんまり長々書くのやめたんだ。書けばいいてもんでもないからね。そこんところはさわり程度にしておけば、後は聴きたいヒトは聴くし、聴きたくないヒトは聴かないって、あったりまえだけど。適当な字数になったらやめるってアバウトだけど。そこんとこよろしく。(これ一回使ってみたかったんだ)