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ジャズ喫茶開店事始め-その3
 先日サイト漁りをしていて、こんな記事にぶつかった。
「江角マキコ電撃入籍!」ってね。で、彼女と言えばTV番組の「ショムニ」だな。あれは実に痛快な出来だけど、僕は痛烈な組織バカに対するアンチ・テーゼに思えたんだ。会社組織の中でおちこぼれである彼らが、組織の決まり事やエリートに対して波乱を持ち込む。お偉方の度肝を抜くようなことをやらかす。これだね。
 国家てのは、組織の大本締めみたいなもんで、当然のことながら組織バカがうじゃうじゃいるわけだ。いわば官僚なんてのはその代表だな。国会中継をみてると、この官僚の答弁が良く出てくる。実に聞いていて歯切れの悪い印象を受ける。大方、問題の本質を小難しい言葉でそらすのが彼らの役目みたいなもんだ。国家っていう組織のために実に律気な役割を果たすわけだね。臭いものに蓋をするってのが彼らのお仕事だな。
 で、本題のジャズ喫茶開店準備事始めとどう繋がるかだけど、要は僕がジャズ喫茶を始めることに何を求めているかってことなんだけど、
まず第一の「儲ける」・・・これはまるで考えてない。
第二に物欲・・・これは結構あるけど、たかがCDが増えるかオーディオに金を賭ける程度だな。
第三に出逢い・・・これが麗しい言葉ではあって些かこそばい感じもあるけど、期待している。これは前に書いたけど、ドアを開けて向こうからやってきてくれる。これだね。ライブみたいなイベントをやるとこれががーっとやってくる。楽しみだ。
第四に考える、あるいは悩む・・・商売やっていくうえで実に多くの人間関係があって色々考えさせられると思うね。今の職場で悩んでいるようなことは、ジャズ喫茶やるようになったからって無くなるわけじゃないと思うよ。面倒だけどいわば社会勉強ってやつだな。
第五に語る、あるいは書く・・・今日のテーマはここなんだ。
 ジャズ喫茶っていう場は、組織社会からのおちこばれ、あるいはドロップ・アウト、もしくはハズレもの、はたまたそれらの予備軍のたまり場みたいな気もしている。おちこぼれっていってるけど、こういう人くらい組織バカ達へ痛烈な批判力を持っている人達はいないなと思っているんだ。彼らが語る組織社会への思いは実に重いものを持っていると思うね。(何か思うと重いが多いね)学校であれ、会社であれ組織に対する恨み、痛恨な経験そんなもののはけ口が今どれほどあるかってことだ。たかが、パチンコやるか競馬でもやってスッテンテンになってまた落ち込むのが関の山。あるいは犯罪に発展する可能性もある。そこでだ。ジャズ聴きながら、語ろうじゃないか。君の思いを・・・てね。
 話は飛ぶようだけど、こんな言葉があった。
「ひとりはみんなのため、みんなはひとりのため」っていう奴。どこかの青年組織の標語みたいだけど、これが実に怪しい。今話題の北朝鮮。まさにこれをジッセンしてる国だね。で、笑うのが「みんなはひとりのため」ってのは言い換えると、北朝鮮ではそのひとりってのが、「お父様」と呼ばれている方だね。まさにお父様のために献身している国家なわけだ。で、最近のニュースで「お父様」が推奨している体操が放映されていた。大人も子どもも人形のように踊る・・・ありゃ体操にはみえんよ。こういうのがビシッとジッセンされるてのが実に素晴らしくアホ臭い。
 そんなことって他人ごとみたいに言っているけど、日本の社会だって僕は似たり寄ったりだと思うね。実にそんなアホ臭いことをつらっとした顔してやらされているのが巷に一杯ある。で、一方でそんなのやってられねぇよと言ってる青年諸君がうじゃうじゃいるっていう構図?暴走族のお兄ちゃん方の気持ちも半分くらいはわかるね。プータラしてるお兄ちゃん、お姉ちゃん方の気持ちも痛いほどわかる。「やってられねぇよ」・・・これだ。このニードに我がジャズ喫茶は応えようっていうのは不遜?かな。でも、そういう気持ちだけはあるね。お兄ちゃん、お姉ちゃんばかりじゃない。所謂オトナの方々の心に渦巻くそういう気持ち・・・発散しようじゃないか。組織がなんだ。組織バカたちへ痛烈に罵声を投げかけようよ。
 あー、もうひとつ肝心なこと忘れてた。第六に「ジャズを愉しむ」・・・これだわな。

Jazz徒然
心地よい!

Dan Cray
Who cares

Gats Pro.

August.21-22.2001
Dan Cray:p
Clark Sommers:b
Greg Wyster-Pratte:ds

1.Segment
2.It could happen to me
3.Patiently
4.Elsa
5.Old devil moon
6.I've grown acustomed to her face
7.Whi cares?
8.I cover the waterfron
これのライナー・ノーツを読むと「ダン・クレイをめぐる熱烈対談」てのが載っている。寺島、小山、笠井のお三方。ジャズ喫茶メグの関係者とガッツプロの代表だね。で、これが切れの悪いウンコみたいで、寺島のオヤジが鎌賭けて若者?を弄んでいるわけだ。いいのか悪いのかなんてことで。で、結論は「自然体」な演奏だったというところに落ち着く。で、最後にまたまたオヤジがいい加減な発言で締めくくるわけだ。
「ジャズ・ピアノっていうのは、やっぱり、楽しく、心地よく、これに尽きるね・・・」
 なに言ってんだかってかんじだけど、まあ、そうかなとも思うな。で、話の中にもあるけれど、「普通+α」って言葉だな。僕は聴いてみて「これって普通?ああ、それにαがつくわけね」ってことで煙に巻かれた感じもして、ジャズ聴くってのは、人によっていかにいい加減に評価されるかってことがヒシヒシと感じられた。僕も随分とそのいい加減さに甘えてテキトーなことを書いてきたもんだと思うけど、まあ、そんなものかな。大体「まあ」なんてフレーズ自体がいい加減を象徴してるね。
 で、本題だけど彼のことはサイトをあれこれ探してみたけれどシカゴの俊英だってことしかわからないというし、彼のオフィシャル・サイトでもあまり良くわからんという感じ。だから、まだ話題騒然という一歩手前にいる存在ってとこかな。まあ、あとはご自分の耳で確かめてよって投げ出された感じだったわな。
 で、選曲をみるとまずC.Paekerを持ってきていて、後は良く知られたスタンダード曲が多い点が特徴だね。1曲だけCrayのオリジナルが入っている。
 演奏スタイルはというとトリオとしての纏まりが良くて心地よいね。実にタイトという感じだ。あまりあれこれアレンジを弄くるということはしてないようだ。ここらが「普通」といわれる所以かな。まあ寺島オヤジの言う通りかも知れないな。こういう雰囲気をどこかで聴いたなと思ったら、吉田桂一だよ。彼のMusic Foreverのアルバムの雰囲気に良く似ている。彼はバップ中心にやってるけど、このCrayの演奏聴いてると、同じだね。とっ始めからParkarだろ。今時のピアノ・トリオが色々変化球を投げているなかでちょっと貴重な存在かもしれないな。これって澤野盤によくあった雰囲気かも知れないな。嘗て澤野がこうであって、今の澤野はもっとアグレッシブなものを出してきてる点では、ちょっと面白い構図だね。
 4曲目のElsaでおーと思ったね。これがそれまでの雰囲気からリリカルなものになっている。まさにBill Evansがやったままという感じでほーっと思ったね。心地よい。旋律美が良く出ているね。
 5曲目以降はスタンダードが続くけど、アレンジが緩急を変えて変化をつけている。つまりOld devil moonとWho cares?がガッツな演奏で、I've grown accutomed to her faceと最後のI cover the waterfrontは静かなリリカルさやピアノソロのうま味をを出してる。こういうバランスって必要なんだ。このガッツさの中でもClark SommerのbやGreg Weyer-Pratteのdsがちょっとおーっと思うようなソロをやってたりする。
 リリカルなI've grown ...なんて張りのある音使いで心地よいね。甘くたらーっという感じじゃないところが引き締まってしていいよ。そこらはやっぱりベースとブラシの加減なんだな。ここでもSommerの今度は歌うようなソロを聴かせてるね。いい雰囲気を醸し出している。
全体的にコンパクトな演奏になっていて、冗漫な感じにならないところが好感持てるね。
まあ、持っていて損はない盤だと思うよ。