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JAMAL PRESENTS "You and the Night and the Music"

 
今日は少し雰囲気を変えてJAMALが送る「あなたと夜と音楽と」をお届けしよう。
JAMALが自選したこの曲、このCDといういわばコンピレーション。別にビギナーを意識したわけではないけれど、割と聴きやすいものを選らんでみよう。
.まずは、Stingの名曲からFragile。演奏はKenny Barron/The Momentから。胸に染みるこのメロディに身も心も浸してみたいな。Barronのリリカルなピアニズムに酔うだろう。
お馴染みSonny Clarkが弾く「朝日のごとく爽やかに」だ。Clarkのシングル・トーンの深い味わいが堪らない。BLUE NOTEの名盤でありピアノ・トリオの粋を感じさせる演奏だね。
Europian JAZZ TrioのLibertangoからLibertanngo。アストラ・ピアソラの名曲だな。叙情的なラテンの雰囲気がいいね。

ぐっと雰囲気が変わってBenny Golsonの名曲Five Spot after Dark。Curtis Fuller/Blues-etteの冒頭を飾る名演だね。Fuller,Golson,Tommy Flanaganと続くソロを堪能しよう。
これまたStingの代表曲Englishman in New Yorkだ。演奏はEric Reed/manhattan melodiesからのもの。Reedの透明感のあるピアニズムが素晴らしい。
ストリングとの共演でChet Bakerの十八番My funny Valentine。しっとりと歌うChet。

名盤中の名盤Somethin' elseからお馴染みAutumn Leaves。もう説明は不用だろう。Milesのミュート・トランペットやCannball Adderleyのアルト、Hank Jonesのピアノなどのソロに酔って欲しい。

こんどは小粋な歌声でGirl Talk。歌うのはCæcilie Norby。女性の井戸端会議を歌ったもの。Norbyがその雰囲気を張りのある声で伝えてくれる。
次はHickory Houseでの演奏でJutta Hippの冒頭の演奏Take me in your arms。女流ピアニストの女性的なピアノがトリオの中で心地よく響くな。曲自体の哀感のある良さが引立つ。
Calling youの名唱で知られるHolly ColeのCalling you。時にしっとり時に迫力ある歌声に底力を感じさせる。
ちょっと変わったところでアコーディオンで弾くWaltz for Debby。演奏はGil Goldsteinの独奏。アルバムTime rememberdからで、Tribute to Bill Evansとなっている。

以上12曲をセレクトしてみたけれど、こんなコンピを好みにあわせて自分で作ってみてはいかが?実は僕は全部で22曲をMDに入るだけいれてみたんだけど、この続きはまた明日ということで。
Jazz徒然
ふやけたラテン・ジャズなんかじゃないぞ!

Gonzalo Rubalcaba
Supernove

BLUE NOTE

December 2-5.2000
Gnzalo Rubalcaba;p,key
Carlos Henriquez:b
Ignacio Berroa:ds

1.Supernove 1
2.El Cadete Constitucional
3.Alma Mia
4.La Vos Del Centro
5.El Manicero
6.Supernove 2
7.Otra Mirada
8.The hard one
9.Oren
このRubalcabaのSupernoveはグラミー賞のベストジャズ・ラテンアルバムにノミネートされたものの受賞はしなかったという惜しい盤なんだそうな。でもJAMALおじさんは、この中のラテンぽいものより、Supernovaとかの方がガッツがあって好きだ。カバくんはキューバ出身だからラテンの血をつよくもっているのだろうけど、寧ろそこらへを感じさせないアグレッシブなピアノ・トリオの持ち味を好むな。そこら辺はこのSupernovaという曲で見事にやってくれているんだ。評価されたラテンぽさを如実にした次の曲El Cadete Constitucionalなんどは、ふざけんなよと一蹴りしたくなるな。しかもこりゃクラシックの名曲が挟み込まれていたりして、おーっと思う人もいるかもしれないけど、御免被りたい。寺島のヤスさんなんどは、こういうラテンのがお好みなんだろう。きっともって。勘弁してくれと言いたい。確かに聴きようによっては、歯切れも良いし、リズミックで唸らせるところもあるけど、おまけにシンセなんどを使われた日にゃ、おじさんはボタンひとつでスキップしたくなる。けど、まあ我慢して聴いてるところがお人好しなんだな。
 次のAlma Miaなんてカバくんのいいところがグッと出たスローでリリカルなピアノを聴かせてくれている。こういうのは絶品だ。この人は前にInner Voyageっていうので聴いてイイなって思ったんだだけど、テンポの使い分けが凄く上手いと思うよ。スローではあまり聴かない曲を超がつくほどスローでやったりしてる。バカテクな技巧を持っていてして、こうやられると吃驚するよ。
 次もいいな。英語のタイトルがThe Voice in Betweenってんだが、これもリリカルなんだけど、カバくんも強めの打鍵でベースがぐっと引き締めてドラムが変化をつけるって具合で決して甘くない。そこが唸るよ。
 次がラテンもので、ここらがラテン・ジャズなんだという評価になっている所以なんだろうね。パーカッションが効いてるな。カバくんもガンガンとピアノを響かせている。とっても躍動的でんな。これでもラテンは嫌かい?って言われると、参ったなぁって感じかな。ガッツがあるからいいんだろうな。これが只の軽めラテンできたりすると、ケッって塩梅だけどこれはそこが違うな。
 次がSupernovaの2になってる。1と同じでガッツな演奏で嬉しくなるな。カバくんとドラムとベースのバランスが絶妙だね。三者三様それぞれ好き勝手でいながら纏まっているよ。
 次が英語タイトルではAnother Viewとなってる曲だ。かなりフリーな感じで浮遊するってところだな。カバのピアノ・タッチが透明感があっていいな。ここではベースとかドラムがあまりしゃしゃり出てないのが特徴だな。
 次はドラムもベースもぐっと前にでて、カバと上手く重なってくるThe Hard Oneだ。まさにハードだね。こんなの聴くとなんでラテン・ジャズで推されたのか良くわからないな。中盤以降リズムが突っ走る感じになって益々おじさん好みだ。エンディングでパーカッションが効いてるな。
 最後は幻想的というか妖しい感じのアレンジで来てるけど、カバの素敵なピアノがおーっと思わせるOrenってやつだ。パーカッシブなバックにのってカバがリリカルに弾く部分は聴き応えあるよ。
 歯ごたえあるし、こりゃラテン・ジャズだなんてのでノミネートするのが良くわかんないな。とにかくガッツもあっておじさん好みだ。