Gonzalo Rubalcaba
Supernove
BLUE NOTE December 2-5.2000
Gnzalo Rubalcaba;p,key
Carlos Henriquez:b
Ignacio Berroa:ds1.Supernove 1
2.El Cadete Constitucional
3.Alma Mia
4.La Vos Del Centro
5.El Manicero
6.Supernove 2
7.Otra Mirada
8.The hard one
9.Oren
このRubalcabaのSupernoveはグラミー賞のベストジャズ・ラテンアルバムにノミネートされたものの受賞はしなかったという惜しい盤なんだそうな。でもJAMALおじさんは、この中のラテンぽいものより、Supernovaとかの方がガッツがあって好きだ。カバくんはキューバ出身だからラテンの血をつよくもっているのだろうけど、寧ろそこらへを感じさせないアグレッシブなピアノ・トリオの持ち味を好むな。そこら辺はこのSupernovaという曲で見事にやってくれているんだ。評価されたラテンぽさを如実にした次の曲El Cadete Constitucionalなんどは、ふざけんなよと一蹴りしたくなるな。しかもこりゃクラシックの名曲が挟み込まれていたりして、おーっと思う人もいるかもしれないけど、御免被りたい。寺島のヤスさんなんどは、こういうラテンのがお好みなんだろう。きっともって。勘弁してくれと言いたい。確かに聴きようによっては、歯切れも良いし、リズミックで唸らせるところもあるけど、おまけにシンセなんどを使われた日にゃ、おじさんはボタンひとつでスキップしたくなる。けど、まあ我慢して聴いてるところがお人好しなんだな。
次のAlma Miaなんてカバくんのいいところがグッと出たスローでリリカルなピアノを聴かせてくれている。こういうのは絶品だ。この人は前にInner
Voyageっていうので聴いてイイなって思ったんだだけど、テンポの使い分けが凄く上手いと思うよ。スローではあまり聴かない曲を超がつくほどスローでやったりしてる。バカテクな技巧を持っていてして、こうやられると吃驚するよ。
次もいいな。英語のタイトルがThe Voice in Betweenってんだが、これもリリカルなんだけど、カバくんも強めの打鍵でベースがぐっと引き締めてドラムが変化をつけるって具合で決して甘くない。そこが唸るよ。
次がラテンもので、ここらがラテン・ジャズなんだという評価になっている所以なんだろうね。パーカッションが効いてるな。カバくんもガンガンとピアノを響かせている。とっても躍動的でんな。これでもラテンは嫌かい?って言われると、参ったなぁって感じかな。ガッツがあるからいいんだろうな。これが只の軽めラテンできたりすると、ケッって塩梅だけどこれはそこが違うな。
次がSupernovaの2になってる。1と同じでガッツな演奏で嬉しくなるな。カバくんとドラムとベースのバランスが絶妙だね。三者三様それぞれ好き勝手でいながら纏まっているよ。
次が英語タイトルではAnother Viewとなってる曲だ。かなりフリーな感じで浮遊するってところだな。カバのピアノ・タッチが透明感があっていいな。ここではベースとかドラムがあまりしゃしゃり出てないのが特徴だな。
次はドラムもベースもぐっと前にでて、カバと上手く重なってくるThe Hard
Oneだ。まさにハードだね。こんなの聴くとなんでラテン・ジャズで推されたのか良くわからないな。中盤以降リズムが突っ走る感じになって益々おじさん好みだ。エンディングでパーカッションが効いてるな。
最後は幻想的というか妖しい感じのアレンジで来てるけど、カバの素敵なピアノがおーっと思わせるOrenってやつだ。パーカッシブなバックにのってカバがリリカルに弾く部分は聴き応えあるよ。
歯ごたえあるし、こりゃラテン・ジャズだなんてのでノミネートするのが良くわかんないな。とにかくガッツもあっておじさん好みだ。