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JAMAL PRESENTS "You and the Night and the Music"

 昨日の続きでJAMALが送る「あなたと夜と音楽と」をお届けしよう。
第2弾は胸にしみるよ。JAMAおじさんも自分で選んでおいて、かーっという感じだったね。そんなんで始めようか。

.まずは、日本曲「月の砂漠」を見事にジャズにアレンジし素晴らしい演奏をするLee MorganのThe RumprollerからDesert Moonlight。哀愁と郷愁が胸に染みるよ。でも中盤以降はハードバップらしい演奏としても見事だね。長尺演奏ながら飽きさせないな。

このコルネットにはホントに胸にしみた。お馴染みDear Old Stockholmだね。演奏はスウェーデンのSweet Jazz Trioだ。コルネット、ギター、ベースという一風変わったトリオだけど、味のある素晴らしいトリオの演奏だと思うね。


Europian JAZZ TrioのAngieからLament。J.J.Johnsonの名曲だ。グッと来るベースとリリカルなピアノ、そしてブラシというピアノ・トリオの美味しいところを聴かせてくれる。


しなだれるようなMonica Lewisが歌うBut Beautiful。インストでもいいけどこういう色っぽいヴォーカルで聴くのもまたいいな。アルバムタイトルもBut Beautiful。


Billy Holidayでお馴染みのバラードDon't Exprain。これをDexter Gordonの逞しい男性的なテナーで聴くととろけるね。ワン・ホーン・テナーの名盤Swingin' Affairからだ。

ぐっとくるしっとりバラードBlame it on my youthを歌うHolly Coleだ。かすれ具合が絶妙な女ぽさを感じさせるね。おじさんの大好きな曲だから、ホントにとろけるよ。


Klaus Weiss TrioでここからはGreensleevesで、すっごいスウィングする演奏がいいね。ピアノ・トリオの正統派って感じの演奏には唸るね。歯切れのいいシャキシャキ感が堪らない。
最後はちょっと余計だったかって感じのLee MorganのI rememberd Cliffordだ。組み合わせ的に失敗だったな。これだけ聴けば申し分ないのにね。
以上が第2弾コンピだ。まあ、こんなのもけっこう面白いかもね。

Jazz徒然
レベルの高い3管を堪能!

Philly-New York Junction
Joe Sawana-Joe Magnarelli
Criss Cross 1150
June.4.1998
John Sawana:tp,fh
Joe Magnarelli;tp,fh
Eric Alexander:ts
Joel Weiskopf;p
Peter Washington;b
Kenny Washington;ds

1.Fat Cat
2.In Balance
3.Growin Pains
4.Philly-New York Junction
5.Pannonica
6.I've never been in love
7.Lollipops and Roses
8.Ugly Beaty
9.Buffalo
僕の大好きなレーベルCriss Crossのもので、しかも今回はEric Alexanderが参加している。更に言えばJoel Weiskopfは兄のWaltと共に今注目しているピアニストなんだな。で、リズム隊が両Washingtonという強力もの。で、僕はうっかりしていてJohn Sawanaは始めてとばかり思ってたけど、Ericとは何度も一緒にやってて、Ericの特集で扱ってもいたんだ。ひでぇ話だな。ま、そんなことで期待に膨らむアルバムだってことだね。
 で、もうこの際John Sawanaなんて始めて聴くよてな振りして書いちゃうけど、Fat Catと
In Balance聴くと
結構馬力あるトランペッターなわけだ。Ericもなんか久しぶりなもんだからこんな凄くて流暢なテナー吹いてたんだって感じだね。で、このフロントは3ホーンで2トランペットと来てる。トランペットなんかこりゃどっちがどっちだって良く聴かないと微妙でわかんないかも知れないな。ピアノのJoel Weiskopfがこれまたモーダルなピアノを弾く人で唸るね。とんでもなくスゲーのがドラムのKenny Washingtonだよ。もういっこのWashongtonの方はそいつらの音にかき消されるほど、フロントとドラムがドデカイ音で来てるね。今回のEricはかなりうねるね。ていうかさっきも言ったけど、なんせ久しぶりなもんだったから、彼がうねるテナー吹くものやらどうだったか、とんと忘れちゃったからね。3管の迫力って現代もののはあんまり聴かないからこんなにあるのかってとこだ。
 Growin Pains
でぐっと落ち着いた雰囲気になった。ここでさっきまで目立たなかったKenny Wasingtonのベース・ソロが堪能出来る。Weiscopfもリリカルなタッチで来てるね。ここでは2トランペットはフリューゲル・ホーンでやってるね。柔らかい感じ。Ericも幾分トーン・ダウンしたソロで雰囲気盛り上げてるよ。3曲聴いただけで丁度いい具合でご馳走様って感じだな。
 これまた雰囲気が変わってミディアム・テンポのソフト・イメージでPhilly-New York Junctionだな。3管のアンサンブルが結構面白いよ。ホーン陣が次々と流暢でストレート・アヘッドなソロをやってくれている。ここでのWeiscopfは曲調に合わせていつものモーダルな弾き方じゃないね。スウィングする感じのピアノで来てるけどこういうのも上手いな。
 おやPannonicaじゃないか。Sawanaがスローでこのテーマを気持ちよく吹いてるね。アドリブに入っても同じ感じで実に好演という感じのソロをやってくれている。Weiskopfはややリリカルに処理してて味があるよ。
 ぐっとテンポがあがってお馴染みのI've never been in loveだな。急速調のSawanaのトランペットが堪能出来るね。で、やっぱりって感じでEricもグングンとテナーを吹くんだけどこれがもの凄いバカテクの指使いを感じさせるね。急速調になってその人の持ち味がプラスに出るかもう追いつかないって感じになるかだけど、この3人はレベル高いよ。そこんところWeiscopfは適当に音を省いている感じだけど、意図的だと思うな。とにかくテクニックのあらん限りを出してる感じで凄いよ。
 今度はミュート・トランペットで2人ともやってるLollipops and Rosesだ。ミディアム・テンポに乗っかって三者三様の味のあるソロを聴かせてくれるね。エリックは長短のフレーズを色々使い分けているね。お久しぶりって感じでKenny Washingtonのベース・ソロが入っている。特段スゲーとか言う感じじゃなくて無難だね。最後の方のホーン・アンサンブルが結構聴かせるよ。
 ぐっとスローなバラードでUgly Beatyだ。Sawanaはしっとりとテーマ吹いているけど、アドリブ・ソロになって長短使い分けてうまいフレーズを吹いてるね。で、Ericがこれまたいいんだな。Ericがバラード吹くとホントに味がある。この人はあまりバラード得意じゃないって評もあるけど、結構唸らせるよ。
 最後はどもどものハードバップで、Buffaloだ。後は省略だな。まあ、聴いてよ。