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Samのベースを聴いてよ! |
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Cannonball Adderley
Nippon Soul
Roverside
July 14-15.1965,Japan |
Julian"Cannonball" Adderley:as
Nat Adderley:crnet
Yusef Lateef;fl,pboe,ts
Joe Zawinul;p
Sam Jones;b
Louis Hayes;ds
1.Nippon Soul
2.Easy to love
3.The weaver
4.Tengo Tango
5.Come Sunday
6.Brother John
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これはAdderleyが弟のNatとのコンボで来日したときのもの。で、それ以外のメンバーは上に有るとおりだけど、僕が注目したいのはSam
JonesとLouis Hayesだな。ジャズ批評の「リヴァーサイド・ブック」を読むとSam
Jonesがピックアップされていて、彼のリズムの特徴だとか特にドラマーとの関係のところは興味深いね。SamはAdderleyのコンボの時にはHayesとの組み合わせが定番らしいけど、他にもPhilly
Joe Jonesとのもある。僕が持っているので一番印象に深いのがBags meets Wesss/Milt
Jackson & Wes Montgomeryのものだね。とにかくSamはRiversideでのリズム隊の「顔」なんだな。で、聴けばわかるけど彼の持つ抜群のリズム感ってのが、ホントに嬉しくなるほどジャズのおいしさを提供してくれているんだ。
で、Nippon Soulを聴けばSamがホントに要になってリズムに安定感を持たせている感じだね。フロントが何やってるのか忘れるくらい彼のベースに耳を奪われてしまう。で、はたと気がつくとAdderlayがファンキーにアルトを吹いていてSamとの絶妙な絡み具合を作っている。Yusef Lateefがここではフルートを吹いてるけど、かなり馬力のあるもので自前の声と一緒にアドリブするところなんて唸るね。Zawinulはこの頃は全くもってスウィンギーなピアニストなわけで、他の盤でもこの当時の彼を堪能出来る。
HayesとAdderleyの二人だけで始まるEasy to loveは、急速調の演奏だね。もの凄ぐ飛ばしているAdderleyのアルトが聴けるよ。やっぱ天才の一人に数えていいね。Hayesとの掛け合いには度肝抜かれるな。
Adderleyが抜群にスウィングするThe weaverは、ちょっと長尺な演奏だ。ここでフィーチャーされているのが、Lateefだ。テナーで色々「遊んでる」感じが面白いな。色んな吹き方をして変化をつけている。Natもここででは入っているけどストレートな吹き方でLateefとの違いを出してるね。Zawinulはさっきと同じだ。
Tengo Tangoっていうおちょくったようなタイトルのそれこそそのまんまのタンゴぽいものなんだけどリズムは基本的にはタンゴに変化をつけたもんだね。そのヘンなリズムが印象的。
Come SundayはZawinulとSam Jonesをフィーチャーしたデュオものだね。流れるようなZawinulの旋律が印象的で、それと絡むSamのベースがおいしい。こういうのは何も書けないね。ただただ聴き入っちゃうよ。
最後ColtraneのことをテーマにしたBrother Johnだ。Lateefのオーボエが活躍するトラックだね。蛇つかいの笛みたいにも聞こえるけど、これは何ともエキセントリックな感じだな。
ま、そこら辺聴いてよ。ちょっと長い演奏だ。
で、ボーナス・トラックも入ってるけど、僕は基本的にはボーナス・トラックにはコメントしないことにしてるから、そこんとこよろしく。(また、使っちゃった)
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