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JAMAL.
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自分らしさ、いやソシキって何だ
 僕は時々、ソシキの中で自分らしさを求めるのは甘ちゃんの言うことなのかという疑問を持つことがあるんだ。ソシキの中で自分らしさ?・・・それはあっても良いことだけれど、どうやらどっちが上位なのかと言えば、当然のごとくソシキが上に立つんだなぁ。だから、ソシキつまりは、ボスの言うことにハイハイと飼い犬のごとく素直に従っていることが、最終的には求められるし、ソシキの為にならない自分らしさはあってはならないのだということを常々思い知らされているんだ。フエイフマンは心の中に充満していても、それは表に出さずにソシキの為に尽くすことがどうやら美味しい結果となる。これは僕みたいな根っからの我が儘ものには息苦しいこと限りなしなのだ。つまりは、僕はソシキに向いていないタチなわけで、そんならさっさとさよならバイバイするのが、ストレスも堪らず快適なわけだが、そうもいかんというのが実情なんだな。それは家庭のケイザイテキ安定の為というシガラミが哀しくも厳然たる事情があるわけだ。となれば、ソシキの毒にも薬にもならない存在になっていながら、ささやかな自分らしさをプライベートに持っている他ないという結論になる。これが、かなり腹立たしいが仕方のないことなのだ。もう、そう考え出すと身の毛もよだつ思いだな。
 であるからして、後何年かして息子達の教育費の出費がなくなったときに、その身の毛もよだつソシキからさよならしてしまおうと今硬く心に誓っているところなんだ。後数年の我慢だよ。
 僕は仕事はすべからく楽しくなくてはいかんと思っていたし、そうジッセンしてきたんだ。でも、どうもそれは我が儘を通してきただけであって、その我が儘が通用しないという事柄が最近増えているのを実感したわけだ。通用しないではなくて、通用させない人間関係が突如として立ちはだかっているのを感じたわけ。何故急に。これが摩訶不思議で、我が儘と言っているけど、言葉のアヤでしかないさ。つまり自分流が通じなくてソシキ流に従って貰いましょうが強力になっている・・・というのがホントのところだな。
 こりゃもう駄目だというしかない。ウエの者が自分流だと誉められるけど、シタッパが自分流だととんでもないということになる。こりゃ息が詰まること限りなしだ。じゃあウエにたったらいいじゃないかと思うかも知れないが、そんなことは金輪際起こらないし、そんなことまっぴら御免なのだ。ウエにたったらもっと息が詰まる。これは経験済みだから良く知っているけど。そう言う風に思っている自分というのは、かなり我が儘だなと思うし、でもその曲がった根性どうしようもないな。さらに曲げて真っ直ぐになれと言われてもまっぴら御免なのだ。
 だから、何度もいうことになるけど、もうソシキは嫌なのであって、もうちょっと我慢したらさよならバイバイしかないという結論だよ。自分に合わないところに骨を埋める気など毛頭ないね。僕の人生勿体なくてそんなこと出来ない。全くドウシヨウモない奴だと思われるだろうけどね。ちょっとシビアな話になったけど、そんなところだな。

Jazz徒然
Samのベースを聴いてよ!

Cannonball Adderley
Nippon Soul
Roverside

July 14-15.1965,Japan
Julian"Cannonball" Adderley:as
Nat Adderley:crnet
Yusef Lateef;fl,pboe,ts
Joe Zawinul;p
Sam Jones;b
Louis Hayes;ds

1.Nippon Soul
2.Easy to love
3.The weaver
4.Tengo Tango
5.Come Sunday
6.Brother John
これはAdderleyが弟のNatとのコンボで来日したときのもの。で、それ以外のメンバーは上に有るとおりだけど、僕が注目したいのはSam JonesとLouis Hayesだな。ジャズ批評の「リヴァーサイド・ブック」を読むとSam Jonesがピックアップされていて、彼のリズムの特徴だとか特にドラマーとの関係のところは興味深いね。SamはAdderleyのコンボの時にはHayesとの組み合わせが定番らしいけど、他にもPhilly Joe Jonesとのもある。僕が持っているので一番印象に深いのがBags meets Wesss/Milt Jackson & Wes Montgomeryのものだね。とにかくSamはRiversideでのリズム隊の「顔」なんだな。で、聴けばわかるけど彼の持つ抜群のリズム感ってのが、ホントに嬉しくなるほどジャズのおいしさを提供してくれているんだ。
 で、Nippon Soulを聴けばSamがホントに要になってリズムに安定感を持たせている感じだね。フロントが何やってるのか忘れるくらい彼のベースに耳を奪われてしまう。で、はたと気がつくとAdderlayがファンキーにアルトを吹いていてSamとの絶妙な絡み具合を作っている。Yusef Lateefがここではフルートを吹いてるけど、かなり馬力のあるもので自前の声と一緒にアドリブするところなんて唸るね。Zawinulはこの頃は全くもってスウィンギーなピアニストなわけで、他の盤でもこの当時の彼を堪能出来る。
 HayesとAdderleyの二人だけで始まるEasy to loveは、急速調の演奏だね。もの凄ぐ飛ばしているAdderleyのアルトが聴けるよ。やっぱ天才の一人に数えていいね。Hayesとの掛け合いには度肝抜かれるな。
 Adderleyが抜群にスウィングするThe weaverは、ちょっと長尺な演奏だ。ここでフィーチャーされているのが、Lateefだ。テナーで色々「遊んでる」感じが面白いな。色んな吹き方をして変化をつけている。Natもここででは入っているけどストレートな吹き方でLateefとの違いを出してるね。Zawinulはさっきと同じだ。
 Tengo Tangoっていうおちょくったようなタイトルのそれこそそのまんまのタンゴぽいものなんだけどリズムは基本的にはタンゴに変化をつけたもんだね。そのヘンなリズムが印象的。
 Come SundayはZawinulとSam Jonesをフィーチャーしたデュオものだね。流れるようなZawinulの旋律が印象的で、それと絡むSamのベースがおいしい。こういうのは何も書けないね。ただただ聴き入っちゃうよ。
 最後ColtraneのことをテーマにしたBrother Johnだ。Lateefのオーボエが活躍するトラックだね。蛇つかいの笛みたいにも聞こえるけど、これは何ともエキセントリックな感じだな。
ま、そこら辺聴いてよ。ちょっと長い演奏だ。
で、ボーナス・トラックも入ってるけど、僕は基本的にはボーナス・トラックにはコメントしないことにしてるから、そこんとこよろしく。(また、使っちゃった)