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JAMAL.
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持つべきものはジャズ友
 昨日は七草ってことで七草粥など食べた人もあったのだろか。日本の伝統というのは最近いいなって感じているよ。特に僕が興味持つのは、職人の世界だな。この前永六輔氏が静岡民放の番組で簾職人を訪問したときのを見たけど、あれは感動したな。簾ってあんなひとつひとつ編んでいくもんだとは知らなかったよ。指の爪に切り目を入れてそれを使って糸を一本の竹籤に絡めていくんだけど、あれは吃驚したね。で、そんな細かいことって僕も今一番困っている老眼でやるってことは至難だよ。で、聞いたら「勘」なわけ。
勘でやってるんだ。凄いことだなって思ったよ。
 で、職人っていやジャズやる人も職人に入るかもと思ったりしたな。今やマイナーってことでは、折り紙付きのマイナーな音楽家なわけでそれを聴いてるジャズ・ファンも超一流のマイナーだな。これは僕考えようによっては誇っていいことだと思うよ。別に何聴いたって誉められるという次元のもんじゃないけどね。
 で、今メル友ってのが流行ってるけど、ジャズ友だって実体としてはあるわけで歴史はこっちの方が断然古い。古いのがえばれることなのかどうかは知らないけどさ。で、国民比何パーセントなのかは知らないけど音楽人口の中では断然少ないなかで、更にひとりぼっちじゃなくて同好の友がいるってのは稀少もいいとこだろうね。いや、どうなんだろうかな。ジャズのコンサートなんかいくと、えっと思うじゃない。こんなに同じ趣味の人がいたんだと思ってね。そりゃGrayなんかのコンサートに集まる人達に比べたら、何この集団っていうほどのものだろうけど。比較が悪かったけど、まあとにかく吃驚するわな。で、それも人気不人気の差が激しいのもジャズ・コンの特徴かもしれないな。なんでもいいわい、ワイワイってな具合にいかない。好き嫌いの激しい世界だし、半ばインテリぶってる向きもあるから、興味ないジャズ・マンだったらケッの一言でそっぽ向かれるわけだ。僕吃驚したことがあってあのヴァイブの巨匠、ミルト・ジャクソンが釧路に来たときだよ。大ホールで何百人も入るところに客は僕を入れて10人いただろうか。それはあまりホールの大きさに比べて空席が恐ろしく多かったから、そんな風に感じたのかもしれないけど、ホント神経使ったよ。だって、彼の演奏が終わるたびにもう10人分くらいの拍手しなきゃって思ったものね。でも、結局そんなことはできっこないことで、パラパラの拍手でこたえるしかないという情けない状態だったな。あの時のことは、一生忘れないと思うよ。
 で、本題に戻ってジャズ友だ。いっつも一人ぽっちで聴いてるって思ってたけど、こういうサイトやるようになってから、少ないながらもメール貰ったり、掲示板に書き込んで貰ったりするとホント嬉しくて涙が出そうになるね。いや、ホント。で、しかも気持ちがへこんでますなんて書くと励ましてもらったりでしょ?これは持つべきものはジャズ友だって思ったね。ジャズ聴きはインテリぶるのもいるけど、暖かい人達が一杯いるって思うよ。数少ない分真実あったかみが感じられて心が温まるね。
 ま、そんなんで日本中のジャズ・ファンよ。もつべきものはジャズ友だってことだね。

Jazz徒然
いいとこ拾いで聴くのもいいよ

Yoshiko Kishino
Photogrraph

MCA Victor

March2-4.1996
Yoshiko Kishino:p
Marc Johnson:b
Paul Motian:ds
Romerco LuBambo:g
Bill Stewart:ds

1.Night and Day
2.Scarborough Fair
3.Desert Island
4.All Blues
5.Long for you
6.Along Together
7.Photograph
8.Alice in Wonderland
9.On Green Dolphin Street
10.Love Dance
11.J'S Waltz
12.Autumn
僕はジャズの聴き方は、ジャズ聴きのキャリア応じて今何を求めているかとか、あるいはTPOに応じてどんなものを聴くってことがあるなって漸く気づきだしてきたんだ。例えばこの盤はスタンダード曲やよく知られている曲そして木住野のオリジナルっていうんで構成されているし、曲によってサイドマンが変わっているから、どの組み合わせのものが聴きたいかっていうのも選択することが出来ると思うんだ。まず僕なんかだとScarborough Fairが聴いてみたかった。でこれはサイドマンがMarc JohnsonにBill Stewartだ。聴くと思った通りこの懐かしいメロディが心の染みてくるし、その後の演奏も打っては返す波のような木住野のピアノが印象的だなって思う。その雰囲気を盛り上げる2人のサイドマンが出しゃばることなくサポートしてるな。これはもうメロディのところに尽きる気がする。次のDesert Islandも聴いてみたかった。木住野のオリジナルだよ。いい曲書くね。うっとりして聴いたよ。ボサノヴァタッチのところでギターのRomerco LuBamboってのが入ってくる。木住野のピアノはちょっと甘過ぎかなってところもあるけど、まあまあだな。次のMilesのAll Bluesもいいね。このスリリングなテーマが堪らなく好きだよ。そこんとこMarc Johnsonのベースと木住野ピアノが目立って聞こえるけど、御大Paul Motianがブラシで地味に支えているんだな。もうMotianっていやBill Evans Trioのオリジナルキャストって感じだけど、Evansライクなフィーリングがやや感じられるね。とにかくスリルのある演奏だ。で、やっぱりMotianが後半絶妙なリズム感覚でサポートするところがあって唸ったな。次も木住野のオリジナルでLong for youだ。曲としてはあまり良いとは思えない。それが演奏の中にどうしても出てくるからうーんどうもなってところがあるんだけど、我慢して聴いていると徐々にパワー・アップしてガッツのあるものに成ってくる。こういうのをじっと待っているのもいいかも。ジャズ聴くのも我慢か。それはちょっと人が良すぎるかも知れないけど。で、多分ありがちなと思っていたAlong Togetherが、意表をつかれたね。いきなりアドリブから入るんだ。こうなると有りがちなテーマも生きてくるのが不思議だね。で、どんどんインプロバイズが進んで疾走する感じがグッドだよ。これもMarc Johnson,Bill Stewartの組み合わせだけどドシャメシャ感もあって凄いよ。聴いておいて良かった。次はJobinの曲でテーマタイトルになっているPhotographだ。Jobinと来ればこうなるかという程、お決まり定番の雰囲気だな。ま、一休みにはイイってとこだね。ボサノヴァタッチで皆さんお揃いでって感じだ。ギターもベースもそして木住野のピアノも。僕ね木住野はこの線が僕としては「危うい」ものを感じるんだな。この甘さに100%もたれるとヤバイよって感じだ。次も聴いちゃおうか。Evansでもお馴染みのだ。もうもろEvansチックなピアノだな。これはMarc Johnsonとのデュオだね。これは堪能ものだよ。Johonsonのベース・ソロが味わい深いね。いい音出してるし。これも聴けて良かったな。この後2曲は聞き逃せられない。On Green Dolphin Streetは期待通りのメッチャスウィングする演奏を堪能。堪能だよ。この疾駆感が堪らないね。これもMarc,Billの組み合わせだ。この組み合わせは抜群だね。特にStewartのドラムがスゲーだよ。次のLove Danceはしっとり感で来てる。このテーマがぐっと来る。大分前に聴いた覚えあるけど、誰がやったのか忘れちゃった。(調べれよ!)あら、こいつ出てきやがった。もう一人の僕。わかったよ。来年な。今それどころの話じゃないんだ。それでだな。これはホントうっとり来るんだ。(調べれよ!)・・・無視。次2曲が木住野のオリジナルだ。いいね。このJ'S Waltzは。Marc,BillにギターのLuBamboが入っている。で、いいギターをちょっとだけ覗かせている。最後は木住野のソロでAutumnだ。染みるね。これが。
 最初にキャリアに応じてってのは頓挫しちゃったけど、まあ、それだけおいしいところが揃ってるてことだな。そういう塩梅。彼女のソロを聴きながらバイチャ!(ダセー!!)