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JAMAL.
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JAMALの人生講座-イデオシンクラシー・クレジット

 
年頭少しだけやったJAMALおじさんの人生講座だけど、今月も好評につき?やることにした。で、今回からJAMALおじさんとジャマリンの二人が対談する形式で進めていこうと思っている。JAMALおじさんはわかるけど、ジャマリンとは何者だと思うかもしれないが、何のことはないもう一人のJAMAL。JAMALおじさんのもうひとつの顔というか、心に巣くう奴なのだ。こいつは意地悪い。まあ、つっこみ役というところだな。で、今回のテーマが「イデオクラシー・クレジット」だ。何のことか、まずはそこのところから始めよう。

JAMAL(以後Jとする):さあて、今日の話は難しいぞ。知ってるか?イデオシンクラシー・クレジットって。知らねぇだろうな。あれじゃないぞ、金持ってないときに出すやつ。つまりだな・・・
ジャマリン(以後ジとする):勝手に決めるな。そのぐらい・・・知らない。
J:そうだろう、そうだろう。俺とおまえは信頼しあってるか?
ジ:してない。
J:そうそっけなく言うなよ。嘘でもいいから信頼もうしあげてるとかなんとか、言えんのか。
ジ:いえないね。あんたね。どの面下げてそんなこと言えるわけ。大風呂敷は広げるは、はったりこくはで、どこからそんな言葉が出るって言うんだね。
J:ジャマリンくん。それは・・・そうだな。
ジ:もう降参かい。意気地がないね。もっとプライドってものをもったらどうなんだい。
J:プ、プライド?プライドのひとつやふたつは持ってるぞ。うーとな、今井美樹のだろう。それから・・・
ジ:そうくると思った。で、もういっこは何だい。聞いてやるよ。
J:C.C.Rのあれ・・・
ジ・プラウド・メアリーっていいたいんだろう?もういいよ。先進んで。
J:でだな。まあ、俺とおまえは信頼しあってないということでもいいや。でも長いつきあいだよな。生まれたときから一緒だもな。そうだろ?
ジ:断らなくてもそうだよ。嫌だけど。
J:でねぇ、やっぱり人間てのは長いつきあいをしてると、普通は信頼しあうもんだよ。で、なんでクレジットっていうのかってぇと、そういう信頼を貯金するわけだ。
ジ:ほほー、まともじゃん。それで?
J:で、例えば俺がお前を批判するとするだろう。
ジ:いつもは反対だけどな。
J:うん、まあいいや。でも、お前は怒らないってことさ。何でかというと、信頼っていう貯金があるからなんだ。
ジ:じゃあ、その貯金がないときには、どうなるんだ?
J:切れる。
ジ:端的だね。突っ込みようがないよ。
J:だろう?だろう?いやぁ、今日は上手くいった。終わるか。
ジ・もうかい。まだ、始まったばかりだろうが。
J:大丈夫。皆さんと僕の間にも信頼の貯金があるから。うふ・・・。続きは、また、こ・ん・ど。
ジ:キモイ。駄目だよ。消化不良だ。
J:そうかい?そういうときには・・・
ジ:まて、その先言うな。太田胃散とかいうんだろう。
J:なぜ、それを知ってる。お前俺の心を読んでるな。
ジ:だってお前の心だも。
J:おー、それは迂闊だった。君は僕の分身かい。畏れ入った。
ジ:別に畏れ入ることじゃねぇだろう。
J:だから、そういうことなんだ。ジャマリンくん。お互いの気心を知っているから、どんなバカ言っても許せるだろ?
ジ:いや、許せないね。ほとほと呆れるよ。
J:またまた。照れるなって。でね、お前みたいに直ぐ僕の心を読める相手にはそういうこと言っても通じるけど、まさか初対面でバカ言えないだろう。
ジ:そうかい。結構あんた言ってるよ。俺は影で寒々だよ。
J:そうか。悪かったな。寒いときには・・・
ジ:ホッカイロか?
J:そんなとこだな。でだな。貯金のない奴に批判や寒い冗談は言えないってことだな。
ジ:でもアメリカ人とか、ズバーって最初から言うじゃん。
J:お前いつからアメリカ人になったてわけ?
ジ:お、今日は突っ込まれた。
J:日本人はそうはいかんだろう。雨ふったらずぶぬれだよ。
ジ:なんだ、それ。
J:喧嘩しながら仲良くなるってのはアチャラの人。日本人は雨降って地かたまらないの。最初嫌いって思ったら、ずーとそのまんまってことさ。だから、第一印象を大事にせぇって言われるんだろうが。
ジ:つまりは見た目で判断されるってことだな。浅いんだ。日本人は。
J:そうとも言えないが、そういう傾向があるね。
ジ:じっくり、長い目で相手をみているってことが、出来ないんだ。軽薄だね。
J:そういう言い方良くないよ。
ジ:だって、そうじゃん。そういう気構えってのは悲観的だな。日本人てのは軽佻浮薄だから、それなりのマナーを身につけろって言ってるんだろ?
J:なんか、お前今日は鋭いね。その通りだな。悲しいけどね。何か理屈じゃ通用しないってのが日本人にはあるね。ある意味暗いね。スカーッとしない。
ジ:1+1は2じゃないもな。一度こうだと思ったら、それが覆るのが嫌みたいなところあるね。暗い奴はずっと暗いままでいろ・・・みたいなね。明るく振る舞うなってね。おー、あいつ変わったなって、歓迎しないね。ヘンに見透かすみたいなところあるよね。
J:そうそう、アイ・アム・ソーリー。君を誤解してたって言葉が出ない。言ったとしても、内心複雑なわけ。一度出来た関係のゆがみを逆に維持したいって気持ちがあるね。あいつはこういう奴なんだって決めつけることで安心してるっていう感じだな。
ジ:だからいじめも陰湿だよね。その点アメリカ人とかのいじめってどうなんだろうね。
J:アメリカ人じゃないからわかんないな。話がこんがらかるから、この辺にして、また今度ということにしよう。
ジ:だな。

Jazz徒然
やっぱりPerkinsだよ!

John Lewis
Grand Encounter

Paciffic Jazz

February 10.1956
John Lewis:p
Bill Perkins:ts
Jim Hall:g
Percy Heath:b
Chico Hamilton:ds

1.Love me or leave me
2.I Can't get started
3.Easy Living
4.2 degrees east-3 degrees west
5.Skylark
6.Alomst like being in love
これはJohn Lewisの盤だけど、僕を含めて大方はBill Perkinsが入ってるからということで求める盤じゃないかと思っている。つまりはワン・ホーン・テナーの名作でもあるってことだな。迂闊なことで、僕はこれが手元に届くまでPerkinsのことをすっかり忘れていたんだ。もっと言うと、名盤といいながらJohn Lewisってとこで入手を渋っていた。僕は自慢じゃないが、MJQってのは1枚ももってない。どうも乙に済ました雰囲気のあるユニットという印象があったんだ。まあ、食わず嫌いの一種だけど。で、しかもJohn Lewisは晩年はクラシックの盤をだしていたりしたもんだから尚更だった。ジャズ・マンがクラシックやったので持っているのはKeith Jarrettの平均律クラヴィア集だけだ。これはBach好きの僕だから純粋に聴いてみたかったし、自分も練習中だったからなんだけど。
 で、この盤を聴くと嫌でもLewisのピアノを聴いてしまうのだけれど、決して悪くはない。でも、でもやっぱりPerkinsなのだ。一度聴いてしまうともう彼のテナーが待ち遠しい。最初のLove me or leave meでも暫し待った後で、彼のテナーが出てくるといい知れない幸せを感じてしまう。もう浸るね。で、背後にPercy HeathのベースとChico Hamiltonの独特のドラムが聞えてくる。ズンズンズンってね。一時僕はHamiltonにはまったことがあった。あの有名なジャズ・シネマ「真夏の夜のジャズ」以来だ。2曲目のI Can't get startedなんか僕にはどうでも良く思える。悪くはないけれど、Perkinsが出てこないもんね。
で次だ。とっ始めから彼が出てくる。少し気怠い感じなんだけど、大抵はこんな吹き方だよね。やや線の細い部分もあるけど、彼のマウスピースから漏れる息までが嬉しくなるな。4曲目はウエスト・コースト的なサウンドで今の僕にはあんまり好みじゃない。そうそう、この盤はウエスト・コースト派とイースト・コーストのセッションという意味合いも持っているそうだ。で、Perkinsっていうとウエスト・コースト郡に入るわけだけど、そんなこたぁどうでもいいや。ここでのLewisはブルージーでいいんだな。
次が僕の好きな曲Skylark。Jim Hallのギターでしっとりやってる。けど、Perkinsが出てこない。残念。
 最後はしっかりPerkinsが出てくる。贔屓めに聴くといいんだけど、少しウエスト・コーストぽさが出過ぎて少し嫌気も感じる。もっとゴリゴリと吹いてくれないかなって思うのは我が儘かな。ここでのHmiltonのブラシがいいね。ま、そんなとこ。