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JAMAL.
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世相雑感
 今職場内での人間関係について数名のグループで話し合う時間を持っているんだ。これは毎年の研究発表ということの為に集まったグループなんだけど、昨日も色々興味深い話し合いの時間を持つことが出来た。その中で、ひとつだけ話題をピックアップすると、エゴグラフという性格判断テストがあってそのことにも関係するのだけれど、職場内で様々な人間関係の確執があるけれど、男性と女性とで随分様相が違うという点で話が盛り上がった。男同士の場合でも価値観の違いでの確執はあることはあるなという話で、例えば出世欲の強い人が職場内で注目されている人への嫌がらせというか、足を引っ張ってやろうとする行動がある。つまりは自分の評価を上げる為に相手のたわいもないことを批判して評判を下げようとするやり方なんかがひとつの例だろう。こういう嫌らしいことをする奴は、自分がどんな人間なのか良くわかってない場合が不思議と多い。で、女性の場合もそうなんだけど、女性同士となると更に陰険となる。大抵の男はさっきのような例は希で、お互い不干渉であっさりしていて根に持ったりはしない。割とその場限りのことが多い。でも、女性の場合はかなりドロドロした状況があって、一例を挙げると元病院の看護婦だった人の話で、かなり陰険な意地悪が横行しているそうだ。同僚同士でも気にくわない奴の引き出しにハンドクリームを塗ったくってしまうなんてのもあった。上下関係となるともっと事態は深刻で、一般の看護婦は常に婦長の顔色を伺っている。婦長に一旦嫌われると、勤務が極端にハードにされたりするなんてことで平然と割りの悪い仕事をさせられたりする。ことがあるようだ。これは、いじめ一般に良くあることで、要は職場のためという大義名分で実は個人的な意地悪心が働いてそんないじめが日常化するなんてことなんだな。
 僕はそのことを田口ランディというコラムニスが書いたものの中で、いじめを扱った文章に出会ったんだ。これを話し出すとまた長くなりそうなので話を戻すと、職場内での男と女で確執のあり方が随分と違う。で、面白いことを発見したんだ。ひとつは何故女性は根に持ちやすいかと言うと、それは女性本来が持っている「強さ」と関係するってことなんだね。つまり男、女で比べると生命力の上で断然女性が強いということ。つまりは長生きするなんてことだけじゃなくて、子どもを産むなんてこともあるし、とにかく強くなくてはならないというし粘り強いことと関係しているようなのだ。自分を守ることもあるし、子育てや家庭を守るなんてこともある。とにかく負けちゃいられない姿勢が、一旦喧嘩となると譲れなくなるってことに結びついてくるわけだ。そういうことって男の僕にはいまいち充分に理解しがたい女性の不思議でもある。
 それと生育環境の問題で、長女とそれ以外では違いがあるってこと。このことは、「共依存」という話に実は発展したいのだけれど、今回はそれはしないで要は長女は世話焼きが多いってことで、やっぱり家庭内でお姉ちゃんはしっかりしてなくちゃという立場が周りからも求められるし、そう言われ続けることで自分からもしっかりもので周りに目を配る、つまり世話を焼いてしまうという性格が出来てしまうらしい。だから、常に周りの人の行動が気になって仕様がない。だから、ちょっとしたミスでも一言言わなくちゃって気持ちになる。それが周りが煩わしくて嫌な奴って思われても、そうせざるを得ない性分だからってことなんだな。で、長女で看護婦やってましたなんて人に他人を批判してばっかりの人が多いなってことを発見したわけなんだ。女性ばかりの職場で働いた経験プラス世話焼き性分となるとこれは手が付けられなくる。
 まあ、そんなことで話がもりあがったりして結構面白かったんだ。もう、話している人は勿論誰かを頭に想像していて話しているし、聞いてる人も割とああ、あの人のことねってピンとくるってな具合でホント面白かった。

Jazz徒然
骨太ワン・ホーン・テナー

Booker Ervin
That's it

Candid

January 6.1961
Booker Ervin:ts
George Tucker:b
Feliv Krull(Horace Parlan):p
Al Harewood:ds

1.Mojo
2.Uranus
3.Poinciana
4.Speak Low
5.Booker's Blues
6.Boo
コメントしてない盤が山積みされているのに、一昨日入手したばかりのこの盤について書きたくなったのは、偏にAhmad Jamalがこよなく愛した?Poicianaが入っているからだし、Ervinのテナーの勢い良さにぐっと惹かれたからに他ならない。先月僕は彼のCookin'を聴いて以来ぐぐぐっと彼に惹きつけられたんだ。評論家先生方には余り重要視されないらしいけれど、関係ない。ぐっと僕の大事なところを捕まれた感じがした。そう下半身で僕は感じた、とは言葉のアヤだけれどとにかくいいと言うしかない。彼のテナーは素朴なジャズ魂を揺さぶる。難しいことは考える必要なし。素直に彼のテナー身を任せてしまおうと思ってしまう。実にオトコを感じるテナーなんだ。テクニックよりハートだなんて、ありえないことだけどそう感じる。テクニックのないのにハートを表現なんか出来る筈もない。それはわかっているけれど、オトコの持つ色んな要素をぐぐぐっと表現してくれている。感情過多でもなく、適度に抑制された音使い、勢いのあるフレーズ、時に哀愁を籠めて・・・うーん、マンダムってな感じだ。(そんなCMを覚えてるだろうか、あの年寄りぽい風貌なのに、筋肉隆々の二の腕と胸板)大体にしてCandidというレーベルがいいじゃないか。Candidでまず思い浮かべるのは、Max RoachのWe Insisist!だ。あの政治的意図丸出しの地下組織的な雰囲気。だからおよそ売れ線ねらいのものなどとは無縁のレーベルだ。骨太さこそCandidのイメージなんだ。そこから出たこの盤。まさに文字通り骨太マッチョな雰囲気を持っている。僕の注目したPoicianaだって哀愁あるラテンナンバーなんかには仕上がってない。Ervinのテナーしかり、George Tuckerのベースしかりでゴリゴリ押しまくる。まさにハードバップ調の勢いがあって唸ることしきりだった。Horace Paran(ここではFeliv Krullとなっている)のピアノもやはり強めのタッチで弾いている。格調高さはないけれど、ジャズのおいしさをぎゅっと絞って味あわせてくれる。
Speak Lowの適度なスピードでプッシュしうねる感じのErvinのテナーにも体が自然と躍動感に乗せられてしまう。Parlanの少し上滑りした感じのピアノも体の障害があるにも拘わらず意欲的に挑む姿勢には感服する。
骨太ワン・ホーンテナーの麗し盤だ。