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Sonny Rollins
Our Man in Jazz
Sonny Rollin(ts)
Don Cherry:cr
Henry Grimes:b
Billy Higgins:ds
Bob Cranshaw(b)
RCA

Recorded Jul 29, 1962 - Jul 30, 1962


1.Oleo
2.Dearly Beloved
3.Doxy.

基本的にピアノレス・ワン・ホーンが好きである。この盤もピアノレスのもつアグレッシブさを堪能できる。
メンバーがRollinsに僕の好きなHiggins:ds、そしてHenry Grimes:bにおまけでDon Cherryという感じだ。
いや、これは僕の勝手な捉え方だけど。
で、この盤はどうやらRollinsがフリー・ジャズに片足突っ込んでみたというものだという感じがする。
いうまでもなくDon Cherryはフリーでならした男だ。彼のラッパを聴けばなんじゃこりゃフレーズっていう代物など殆どない。
ぶつ切れの単音が飛び出す。些かアクセントぐらいにしかならない感じでRollinsのテナーに挟まってくる。
確かにテーマのところでは、ちゃんと吹いているのもあるけど、彼のアドリブはそんな感じだ。
一方Rollinsの方はフリーやってても如何せん「歌心」の持ち主。ハチャメチャやっているようで歌っている。
そこが天性のインプロバイザーなわけだ。
で、僕のお気に入りのHigginsはこの盤では壮絶なドラミングを聴かせてもくれる。
フリーっぽくなるとかれはこうなるのかと初めて知った。ピアノレスとなると彼の本領発揮となったわけだ。
で、一発目Oleoだけど、わけのかわらん状況からrollinsが抜け出してきて猛烈に吹きまくるあたりの怒濤感が凄い。
そこに入ってくるCherryのことはさっき言った通り。25分に渡る演奏を引っ張っているのは言うまでもなくRollins。
彼がテンポを決め、周りがそれに準ずる。こりゃ晩年のMilesのやり方と似ていると思った。
演奏中にテンポや雰囲気が変わっていくところは聴いていて面白い。
これはCDだけどこのOleoがA面全部って感じだろう。