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Leon Parkerの鉦太鼓が麗しい!
David Kikosiki inner trust Criss Cross December 19.1997
David Kikoski:p
Ed Howard:b
Leon Parker:ds 1.Some other blues
2.Softly as in a morning sunrise
3.Mirical
4.Inner trust
5.You don't know what love is
6.Two lonly people
7.Once upon a summer time
8.Wee see
9.Old Folks
10.Winni's garden
この盤は僕としては結構何度も聞き返したものだけれど、決まってSome other
bluesの5分目ぐらいからのLeon Parkerのシンバルやら太鼓の音にしびれてしまって、昇天する。オーディオの調子も良くなったこともあって益々良い。もうここさえ聴ければ殆ど満足度は50%得られた気分だけれど、Parkerの太鼓はその後もゾクゾクするくらいいい音で僕を待ちかまえているわけ。彼の乾いた太鼓の音やら残響の短いシンバル音には何か秘密があるらしい。だから、一聴して彼の音だとわかってしまうし、叩き方にも特徴がある。で、そんなことを思って聴いてるとKikoskiのピアノがそっちのけになっていく羽目になる。でも、これは致し方ない。それだけ魅力的なタイコなんだ。彼はJackie
Terassonと何枚かアルバムを出していてそこでもこの麗しい太鼓や鉦のシャワーを浴びることが出来る。でもParkerのことばかり書いても片手落ちだからアルバム全体の印象を言おうとするとはたと困ったことになる。いったい僕は何を聴いていたのか。これと言ってトピックなものがあったのかあまり印象にないってなってことになるわけ。どうやらその原因はKikoskiのピアノにあるようなんだ。どうも捉えようのない漠たる旋律ばかりが気になる。Kikoskiの真価がわかるのにはもう少し時間が欲しいなって感じだ。況やEd
Hawradのベースとなるとまるで印象が薄い。
割とKikoskiのオリジナルよりはスタンダードものを料理したものが心に留まる。旋律が馴染み深いのもあるけれど、料理加減が適度でそれに被さるParkerの鉦太鼓が美味しいわけ。うーんどうもそこらだな。そう思って注目して聴いていると、ホホーと思うKikoskiのグッドな打鍵のタイム感覚が耳に入ってくる。だから、どうも手強いなってのがこの盤の全体的な印象となるな。まあ、Parkerの太鼓やシンバルだけ聴いてりゃ愉しめるけどね。
わりかしホーと思うのの1つにEvansのTwo Lonly Peopleなんてものを選んでくるあたりだ。
それからMonkのWee Seeあたりもグルービーな感じで結構良い。でもこれもParkerなしにはあり得ないグルーブ感だ。
なんてどうも僕もすれっからしなジャズ聴きに成り下がったのかなって自戒しちゃうな。
最後のKikoskiのオリジナルWinnie's Gardenあたりまで来てやっとKikosikiの良さが少しわかって来た感じ。結構ハードさがあってモヤモヤ感がないところがいいな。
Leon ParkerのストレートさとKikosikiのわけわかんなさがない交ぜになってやっぱり難物だ。