Copyright(c)
2001.9.1-2003
JAMAL.
All Rights Reserved

雑感-正しいことしか言えない人

 
この世の中には色んなタイプの人がいる。職場やプライベートな関係なんかをざっと見渡して、所謂「正しいこと」しか言えない人っているもんだ。卑近な例で、うちのかみさん。喧嘩すると彼女は正統論で来ることが多かった。今は随分角が取れたのか賢くなったのか、正しいことばかり言うことはあまりなくなった。僕達が喧嘩すると、ふと僕の口から「あなたはいつも正しい」と言ってしまうことがある。分が悪くなったから負け惜しみに言っているむきもあるけれど、ものごと正しいことばかり言っていればよれで良いのかって思うから、癪に障ってそういうことを口走ってしまう。正しいこと言っていれば世の中通用するという一種安易さが腹立たしいのだ。
人間の弱さとか内面的な葛藤とかにも目を向ければ、正統論だけで押し通すことが的を得ているとは言い難いことって結構あるなと思う。
「そんなことはわかっているよ。でもね・・・」って言いたいことがかなりある。
 
 僕がもっと嫌なのは、一般論でものを言って来る人。なにかしたり顔でいうその口調がたまらなくあほ臭い。そういうこと言って世の中通ると思っているその根性が許せない。聞いている方の心には何も染みてこない。ポカーンとしてしまう程空虚なのだ。あなた自分の足で歩いてるの?って言いたくなる。これまた卑近な例で言えばうちの父親と母親。彼らの会話を聞いていると、父のいうことはいつもありきたりの一般論。母はやっぱり女性だなと思うのが、子育ても経験し、子どものような父の世話をし、世の中の人の心の機微を身に染みて感じている。で、やっぱりポイントは子育てだったと思う。自分の腹を痛めたって感覚が生涯ついてまわる。良いこと悪いことひっくるめて自分で背負ってしまう。他人事では済まされない切実感が身に付いているんだな。だから母は強しなんだと思うね。男の僕にどれだけその切実感がわかっているかは些か疑問だけどね。

 で、この「正しいこと」しか言えない人と一般論しか言えない人に共通するのが、自分の人生さえ他人事みたいに見えること。多分そんなことはないのだろうけれど、そう見えないところがまたまた腹立たしいわけ。で、そういうのに限って与えられた仕事しかしないし、自分勝手。正しいことだけしてりゃ良いのだから、最低限のことしかしない。自分に降りかかる余計なことは一切しない。そういう人が我が職場にもいる。彼は「はい、はいはい」と何故か3回はいを言いながら仕事(仕事にも色々あるけれど)をかたづける。それしか彼あるいは彼女には出来ないのだ。勿論例外はいるけどね。自分の生き方が仕事に見事に反映されているね。所謂「お役所仕事」って奴だな。別に役所に限ったことではない。どんな職場にもそんな人は必ずと言って良いほどいる。
 この前腹立ったのが、レンタルCD屋で、会員カードを忘れて行った時。こっちが低姿勢でカードを忘れたけれど借りれますかって聞いたら、にべもない断り方。もうこんなところで借りるものかと思ったけれど、悪いのはこっちの方だから改めてカードを持参して借りに行ったら、手のひら返すような応対振り。「この野郎」って心の中で叫んだね。ああ、この人女性だったけどね。
 世の中これだから、まあ、面白いよね。色んな人がいるよ。

Jazz徒然
ドライブ感のあるところを聴け!
Chet Baker
In New York

Riverside
September 1958
Chet Baker:tp
Johnny Griffin:ts
Al Haig:p
Paul Chambers:b
Philly Joe Jones:ds

1.Feir weather
2.Polka dots and moonbeams
3.Hotel 49
4.Soular
5.Blue Thoughts
6.When Lights are Low
7.Soft winds
このアルバムは、前のサイトの時にChetの特集で扱って以来だけど、確かのこの盤のベストは3曲目のHotel 49だったと思う。果たして今でもそうか。そこのところを確かめたくて聴き直してみようと思った。Grigffinは、ブルー・ノートではお馴染みの人。The Congregathionなんてのも割と余裕綽々な感じで良かった。でも、とにかく鉄砲玉のようなテナーを吹く人ってことになっている。
で、やっぱりHotel 49だな。我慢して頭から聴くことはない。ここから聴き始めることをお薦めしたい。そうすると不思議と他のも良く聞こえるね。で、このトラックは全体的に勢いが良くて、特にGriffinが吹き出すとおーっという感じだ。なんて勢いだ。割とHaigのピアノなんかも良い。で、やっぱりPhilly のドラムが全体に活気を与えているから、Chetの吹き方にも鋭さが出ている。でも、Chambersのアルコはあんまり感心しない。一生懸命惹いているのはわかるけど。で、Phillyのドラムだ。これだね。この凄みと切れの良さ。ソロやっているところよりバックでのシンバルがタイミング良く入ってくるところの方が好きだな。
MilesのSoularなんてはテーマがまずいいね。なんてたってバックのドラムとベースがMilesのリズムセクションだ。
 次のBlue Thoughtsがどうも駄目だなって思って聴いていると、Griffinのところでハッとする。でもそこんとこだけだな。
When Lights are lowもMilesがやった曲だ。聴いているとChetのホーンから初期のMilesが見え隠れする。ここでのChambersのベース・ソロは案外良かった。
最後のSoft windsの出来はまずまず。ドラムとベースが緊張感を与えている。
ウエスト・コーストのChetがこのリズム隊とGriffin等と相まみえることでドライブ感が出てきているね。