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JAMAL.
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アグレッシブさとフリーな異空間サウンドに引き込まれるライブ |
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Masahiko Togash & J.J.Sprits
Live
Verve
July 26 1992 Live under the Sky "'92" |
Masahiko Togashi:per
Pasahiko Satoh:p
Kouske Mine:ts
Nobuyosi Ino:b
1.Action
2.Bonfire
3.Memories
4.Palladium
5.Scrollin'
6.Monk's hat Blues
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今週は二転三転してこれに決めた。暫く日本ものをやってなかったということもあるし、一度決めかかったものがいまいち僕のやる気を起こさせないものだったから。で、これはまさに書く気にさせる一物。このメンバーを見てまさに日本ジャズの大御所といったメンバーによろこびを隠せない。聴けば尚更のこと。アグレッシブさが心時めかせる。誰が凄いって揃って凄い。ゴングから入るActionは富樫のソロを導入にしたこのユニットが良く扱う曲だ。富樫のオリジナル。井野の重いベースと富樫のシンバルに乗ってテナーを吹く峰。富樫の叩くのはドラムと言わずパーカッション。車椅子から信じられない曲芸的なパーカッションを繰り広げる。
音の洪水のBonfireなんかホントドシャメシャの大狂乱。まさにフリー・ジャズだ。峰の吹くテーマだけが漸くメロディを保つけれどあとは、パーカッションとピアノとベースが繰り広げるおどろおどろしいまでの音の渦。僕もかなりこういうのに免疫が出来た。寧ろ歓迎している。やってくれ、やってくれ、地獄をみせろみたいなアグレッシブ嗜好が定着してきた。こういうのを聴けば藤井郷子のやるフリー・ジャズなんて割とフォーマットのしっかりしたものに聞える。最後の終わり方がユーモアだ。
一転してダークなイメージのバラードMemories。峰の吹くテナーがいい。ぐっと胸に染みる。彼は曲によってはDexter
Gordonを彷彿とする時があるけれど、ここではそれはない。まさに峰節。佐藤のピアノもセンシティブ。中山千夏の旦那だったけど今でもそうかな。80年代以降彼の大活躍した時代がそう言えばあった。今あの人はって感じ。それにしても峰のテナーは男を感じさせるね。ここでは哀愁感もあっていいないいなって思うよ。
佐藤のオリジナルでPalladiumとScrollin'。峰のうねるテナーがいいね。おおよそActionに似た感じの演奏だ。Scrollin'の方はアグレッシブさが勝っている感じだ。かなりフリーで壮絶だな。井野のアルコでやってるソロのあたりはもうどうでもしてくれみたいなもの凄さ。異空間に引きずり込まれたような雰囲気だね。
最後はユーモアのある演奏ながらこれまたドシャメシャ。短いエンディングだった。
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