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Fosterで昇天しよう!
Chris Potter
Sundiata
Criss Cross 1107 December 13.1993
Chris Potter:ts,ss
Kevin Hays:p
Doug Weiss:b
Al Foster;ds
1.Fear of flying
2Hibiscus
3.Airegin
4.New Lullaby
5.Sundiata
6.Body and soul
7.Leap of faith
8.C.P's Blues
Chris Potterはインプロバイザーとしては良いセンスを持っていると思う。縦横無尽に吹くテナーが特に良い。
でも、いつもで済まないけれど、このシンバル音に昇天する。言わずと知れたAl Fosterの叩くシンバルだ。最近のCriss Cross盤は少し録音レベルが下がったのではと危惧してるのだけれど、これは違う。硬質のシンバル音やドラムが全編に渡って身悶えするほど心地よく響く。
AirginとBody and Soul以外はPotterのオリジナル。Potterの曲はモーダルなものが多い。彼の吹くうねるテナーやソプラノに抜群のタイミングで叩くFosterのシンバルや太鼓はいくら誉めても足りない。で、意外とDoug
Weissというベーシストが良いのだ。Body and SoulでのWeissの重厚なベースを聴けばわかる。
Potterの長いテナーでのイントロ的なソロからはいるAirginが絶品だ。うねるテナーにからまりつくシンバル音やベースの音の混在はまさに有頂天にさせる。三者のエネルギーがぶつかり合う様が凄い。そしてFosterのソロ。このトラックだけ聴ければもういいやって思うぐらい。ピアノレスでやっているこのトラックこそ聴きものだ。
幻想的なNew Lullabyのマレットとスティックを使い分けた巧みなドラミングも味わい深い。Potterの情感の籠もったテナーとの絡み具合を堪能する。
SandiataやLeap of faithそして最後のC.P's bluesでのテナーのエネルギーが高まっていくあたりは聴かせる。どれもKevin
HaysとFosterを含むピアノ・トリオでの演奏がなかなか良いじゃないか。モーダルなピアノと巧みなドラミングが唸らせる。
とにかくFosterのドラムで昇天しようって盤だな。