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*ジャズ喫茶開店準備事始め-一日2食の巻*

 
ちょっとこのところシビアな話が多かったので、今回は柔らかく、フニャフニャと。
で、何かと言えば何て事はないのだけれど、一日2食にしたってこと。
 何故そう思ったのかは、実は僕は今話題の無呼吸睡眠症なわけ。で、只でさえ日中眠くなるのに昼飯を食うと、もうその後の睡魔が恐ろしい。で、今までは割と身体を動かしていた仕事だったけれど、4月からはディスクワークが多くなるってんで、事務所で昼下がりのポカポカ陽気にあたったりしたら、もうイチコロかなって思ったのが、その一。
 で、その二がやっぱりジャズ喫茶がらみで、店を始めたら休憩なんていつでもとれそうな塩梅の業界だと思うけれど、どうもそうは問屋は卸さぬえって思ったんだな。昨日あたり札幌の空きテナントの敷地あたりの賃貸料をみるとそうそう楽なもんじゃないって感じで、こりゃアルバイトを雇うなんてことはとんでも八分なわけ。そんなに儲かるわけねえじゃんと思えば身内でしこしこやるしかない。ところが、うちのかみさん、とにかくデカイ音が駄目なんだな。我が家で鳴らしてる音だって、ヒーヒー言っている。これじゃとてもこのヒトには頼めねぇてんで、じゃあ僕一人かい、って覚悟を決めたわけだ。そうなればやっぱり昼飯をのうのうと食ってる暇などないわけで、いまからその練習をしておこうと決めたんだ。おお、なんと健気な心意気・・・。
 まあ、商売やるからには、そのぐらいどうってことないわけで第一、僕は食にあまり拘りがない。食べなきゃ食べないで済む方。何かに夢中になっていれば、食事のことなど面倒臭い。そういうお方だから便利だね。
 僕にとって必要なものと言えば、ジャズ他音楽が聴ける道具と、文庫本程度の手軽な読み物と、コーヒーと煙草。これさえあれば何時間だって過ごせる自信がある。まさにジャズ喫茶のオヤジを絵に描いたようなヒトだな。ああ、後「水」。アルコールが駄目になってからこれが欠かせない。こんなもの水道を捻ればどこだってあるし、コンビニでも売っている。いやぁ、我ながらお安く出来てるなって感心するよ。

 

Jazz徒然

 

Fosterで昇天しよう!

 

 

Chris Potter
Sundiata

Criss Cross 1107
December 13.1993

Chris Potter:ts,ss
Kevin Hays:p
Doug Weiss:b
Al Foster;ds


1.Fear of flying
2Hibiscus
3.Airegin
4.New Lullaby
5.Sundiata
6.Body and soul
7.Leap of faith
8.C.P's Blues

 

Chris Potterはインプロバイザーとしては良いセンスを持っていると思う。縦横無尽に吹くテナーが特に良い。
でも、いつもで済まないけれど、このシンバル音に昇天する。言わずと知れたAl Fosterの叩くシンバルだ。最近のCriss Cross盤は少し録音レベルが下がったのではと危惧してるのだけれど、これは違う。硬質のシンバル音やドラムが全編に渡って身悶えするほど心地よく響く。
AirginとBody and Soul以外はPotterのオリジナル。Potterの曲はモーダルなものが多い。彼の吹くうねるテナーやソプラノに抜群のタイミングで叩くFosterのシンバルや太鼓はいくら誉めても足りない。で、意外とDoug Weissというベーシストが良いのだ。Body and SoulでのWeissの重厚なベースを聴けばわかる。
Potterの長いテナーでのイントロ的なソロからはいるAirginが絶品だ。うねるテナーにからまりつくシンバル音やベースの音の混在はまさに有頂天にさせる。三者のエネルギーがぶつかり合う様が凄い。そしてFosterのソロ。このトラックだけ聴ければもういいやって思うぐらい。ピアノレスでやっているこのトラックこそ聴きものだ。
幻想的なNew Lullabyのマレットとスティックを使い分けた巧みなドラミングも味わい深い。Potterの情感の籠もったテナーとの絡み具合を堪能する。
SandiataやLeap of faithそして最後のC.P's bluesでのテナーのエネルギーが高まっていくあたりは聴かせる。どれもKevin HaysとFosterを含むピアノ・トリオでの演奏がなかなか良いじゃないか。モーダルなピアノと巧みなドラミングが唸らせる。
とにかくFosterのドラムで昇天しようって盤だな。