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Nathalie Loriers Trio + Extensions
Tombouctou

Laurent Blondiau:tp,fh
Frank Vangan
ée ;as
Kurt Van Herck:ss,ts
Sal La Rocca;b
Hans van Oosterhout:ds
Nathalie Loriers:p
ガッツプロ(日本版)
Recorded Jan.10-13.2002

 

1.Wishful thinking
2.Au-del
à du vent
3.La rivi
ère du présent
4.Tombouctou
5.M
émoire d'Ô
6.Obsessions
7.The last thought of the day
8.Dinner with Ornette and Thelonious
9.Chral

6曲以上は聴かないんだと言いながらで悪いが、冒頭の潔さに惹きつけられて全部聴いてみたくなった。
そういうものってあるものだ。それからベルギーにも大西順子みたいな美人で男勝りなことをやる女流ピアニストがいるんだってのが冒頭聴いての印象だった。
三管の馬力のあるホーンのアンサブルを聴いていると実に「潔い」と思う。こういう場合に適当な言葉がみつからないが、何故か「潔い」という言葉が口をついて出る。
スパーっという切れ味抜群のホーン。この冒頭だけでも何度も繰り返し聴きたくなる。ドラムがこの切れに一役かっている。誰一人として知っている者がいないので、敢えて名前は書かない。
恰好良いに「超」がつく。もうこれでコメントを終わりたくなる。それぐらいグッドティストなんだ。
ホーンが抜けてピアノトリオだけになってからのスウィング感も素晴らしい。この8分間に充足してしまう。
2曲目がリリカルさがあって冗長にならない程度の微妙なバランス感覚で演奏が流れていくのにややホッとする。
3曲目のパーカッションいやドラムとピアノとの鋭い感じが良い。ホーンがはいってきてもドラムとピアノの切れ味が変わらない。
これがこのトリオ+Extensionの持ち味のようだ。
続く4曲目タイトル曲で更に同様の鋭利感を堪能することになる。うねり刺さり込むアルトのソロ、激しさを増してピアノトリオと形作る音の渦。のめり込んで聴き惚れる。
5曲目にのスローバラードにしてピアノの鋭利さは変わらない。今度はトランペットが刺さってくる。
6曲目のシンバル音に緊張感が漂う。思わずうーっと声が出る。そのあとの怒濤感とそよぐようなトランペットが聴かせる。
ピアノのモーダルな弾き方とドラムとの絡み具合などをききながらもうここまでにしておこう。
ちなみに彼女Nathalei LoriersはベルギーのIglooというレーベルではお馴染みのピアニストらしい。