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*雑感-金より時間*

 
時は金なりという金言があるけど、これの本当の意味を僕は知らない。でも、僕には時は金に相当するほど大事だという意味として捉えている。しかし、僕には時は金以上の価値があるなと思っている。
 金は天下の回りもので、取り返しはつくけれど、時にはそれが出来ない。無駄遣いというのはやはり良くないと思うし、じゃあどっちの無駄が耐えられないかと言えば断然「時」なのだ。
 例えば、うちのかみさんは、やたらと節電をしたがる。気持ちはわかるけれど、僕の書斎内では迷惑至極なのだ。パソコン関係では特にそうだ。電源を入れて立ち上がるまでの時間はしかたないとして(それだって本当はつけっぱなしにしたいくらいだけど)スイッチを入れればスタートしなくては即応性がない。これをわざわざ元の電源を抜かれていることでのロスが僕にはイライラするんだ。
 しかも彼女はパソコンを一般の電化製品と同じに扱う。もし起動中に電源をズバッと切られたら目も当てられない。ここら辺の感覚のずれが、最近少しはわかってきているようだけど、まだあることは確かだ。データ保存中のアクシデントはないがそれでも嫌である。
 かと言ってなんでもかんでも時間短縮の為にギスギスしているかと言えば、そんなことはないつもりだ。というのも例えば車の運転なんどは極力安全運転を心がけている。確かに信号待ちやここら辺ではあまりないけど渋滞はいやだなと思う。でも、だからと言ってスピードに関しては法定速度より少し早めぐらいで道路状況に応じて融通を利かせている。一番痛いのが事故を起こした場合だ。これはスピードの出し過ぎが原因であることが多いことは周知だ。一旦事故が起これば事故のショックは勿論だけど、処理にかかる金のことは僕には大したことではない。それより事故処理にかかる時間が本当に嫌だ。示談で済ますのは良いけど、警察に出向いて取り調べにかかる時間、保険会社やディーラー等との連絡、職場に出す事故報告等々、「あーあ」という感じだ。それらのことを考えると僕は車の運転には慎重になる。決して金のことではない。時間の無駄が本当に嫌なのだ。
 僕は常々「金の無駄より時間の無駄」と言っている。時間はかえってはこない。どれほど生きるかしらないけれど、その限りある時間を無駄にはしたくない。これが僕の切なる望みなんだ。

Jazz徒然

構成力に脱帽


Simple Acoustic Trio
Habanera

Not Two
September 6-7 1999

Marcin Wasileweiski:p
Slawomir Kurkiewicz:b
Michael Miskiewicz:ds


1.Habanera excentrica
2.Without them
3.Tamara
4.Green Sky
5.Furiozi
6.Stravinsky
7.Simple Song
8.Simple Jungle

深夜では大音量で聴くわけにはいかない。本当はこれだってそれなりの音量で聴きたいのだけれど、殆ど最小にして今聴いている。でもお陰で僕のオーディオシステムが今絶好調なこともあるし、この盤それ程大音量じゃなければ愉しめないって盤じゃないから更に嬉しい。Simple Acoustic Trioの盤は今3枚プラス1枚ある。プラス1枚とはHenryk Miskiewiczと一緒にやってるのがあるからなんだ。このMiskiewicz盤も僕のお気に入りでLyricsというもの。これはまた今度ということにして、さてこの盤。彼らのはLullbye for Rosemaryってのもあって今回はどっちにしようかなと思った。ジャケットもどっちも頬ずりもので良い。まあ、どっちも良いからもう1枚もまた今度ということにしよう。
これはポーランドのNot Twoというレーベルのものだけど、これを日本のガッツプロダクションが日本版にした。どっちもマイナーなレーベルだけど頑張っている。最近出たので嬉しかったのがNathalie Loriers Trio+ExtensionsのTombouctouだった。これまた涎のでそうな盤。女性ピアニストのピアノ・トリオにホーンが入っている。3管ものだけどいいのだ。
 また余談だったな。で、このジャケットが嬉しいじゃないか。喩えようのない美しい青。で、少女がうつむいて座っている。僕はジャズの愉しみにはこういうビジュアルなものが欠かせないと思っている。で、これまた余談だけどジャズの情報手段としてこういうジャケット写真がみせられないとなると魅力の半分はなくなると言っても過言じゃないと思っている。これを言い出すとまた色々摩擦もあるから著作権のことを載せたのでそちらをみて欲しいけれど、ジャズは雰囲気を愉しむ要素が大きいってことは間違いない。ジャズ盤紹介サイトでジャケットの良さが入手の引き金になるし、これを言葉で書いたって伝わらない。ジャケットなしのサイトは、そこが損をしていると思うな。
 まあ、いいか。僕は活字だけでこのサイトをやれって言われたら、さっさとやめちゃうつもりだ。ちょっとしつこかったかな?
 ちょっと妖しいムードで始まるHabanera Excentricaってのは、実に構成の凝ったものだ。そこが彼らの音楽性の高さを示してる。これはLullaby for Losemaryでも言える。うなり声も聞えておお、何とKeithがいるじゃんと思うぐらい近似したピアノを聴かせるWasilewski(何とかならんかこのややこしいスペル)で、ベースといいドラムといい徐々に迫力をまして来るあたり唸るな。リズムも変わってくる凝りよう。この構成力には脱帽する。
 とってもリリカルなWithout Them。東欧ジャズってのはこの要素が強いと思う。彼らはコメダというポーランドの音楽家に影響を凄く受けている。それをアルバムにしたのがLulluby for Losemaryだった。この盤はその前作になるのだけど演奏の要素にそれを入れている。でもこれもリリカル一本じゃなくガッツなとこも聴かせているってことで、ここでも構成力を垣間見せるんだな。次のTamaraはスウィングする演奏から入っている。ブラシのシュッシュッっていう音、シンバルのカチンカチン、等々嬉しくなるね。で、どんどん馬力をあげていく。ベースがソロで呻る。弦の弾ける音。言葉にしにくいこのプルンという感じ。このメロディが麗しいし演奏が徐々に怒濤感を持ってくるあたりはアグレッシブでもある。しつこい様だけど素晴らしい構成力だ。で、まだまだおいしいところは満載だ。
 ってここまで書けば欲しくなるでしょう?それで充分だと思う。情報はツボを押さえて過不足なく・・・なんちゃって。この後は僕も堪能しよう。