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Wynton Marsalis
The Midnight Blues-Standard time vol.5

Wynton Marsalis:tp
Eric Reed:p
Reginald Veal:b
Louis Nash:ds
CBS SONY

Recorded Apr 28, 1998


1.The Party's over
2.You're Blase
3.After you've gone
4.Glad to be unhappy
5.It never entered my mind
6.Baby,Won't you please come home
7.I guess I'll hang my tears out to dry
8.I got lost in her arms
9.Ballad of the sad young men
10.Spring will be a little late this year
11.My man's gone now
12.The midnight Blues

良いジャケットだ。まずはこれ。ジャズ・ファンというのはこういうのにまず惹かれる。
でも、聴けばフル・オーケストラをバックに朗々と吹くWyntonのtpの抜群のテクニックにやられる。
優等生だからというのが、どうも彼を敬遠する常套句みたいになっている。
僕もためらったし、ここで出すのは些か照れた。でも素直な気持ち、心地よいのだ。
どれを聴いても。
 昨日の昼下がり実はこれを聴きながら居眠りをした。恍惚として眠った。
疲れていたせいもあるけど、心地よく伸びる彼のロング・トーンに僕は心癒されて眠ったのだ。
再び目を覚ました時、まだ彼の演奏は続いていた。
ウトウトした時と同じ感じで僕を心地よく目覚めさせた。仕事が済んだらまた聞き直そうと思った。
あの恍惚感がまた僕を包み込む。
Eric ReedもLouis Nashもクレジットされているけれど、僕にはWyntonの奏でる音しか耳に入らない。
良く知られたスタンダード曲が次々と部屋中に充満する。
この言いしれぬ充足した時間が過ぎていく。
何もわざわざ難しいことを考える必要もないし、彼を敬遠する言葉で自分を防備することなどないと思った。
テックニックに支えられ、情感の適度に抑制された露出。これを嫌うなにものがあるのだろう。
好き嫌いじゃない。音楽が持つ本来の心地よさを提供してくれる彼に脱帽するばかりだ。
今日はだめ押しにストリング入りのヴォーカルでも聴こうか。