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John Taylor
Decipher

jJohn Taylor:p
Chiris Lawrence:b
Tony Levin:ds
MPS

Recorded 1972,1973


1.Cipher/wait for me
2.Leaping
3.Spleak to me
4.Song for a child
5.White magic

20年近く前から気になっていたアルバムで、漸く手にしてこれは凄いと感嘆することしきりだ。

申し分ないとは当時紹介していたジャズ批評のコメントだけど。まさにヨーロッパジャズが敬遠されていた当時にあってこれだけのものがあったというのは驚きでもある。

難解なジャズというのが当時のヨーロッパものを特徴づけるものだったからだ。

だからといって平易なものではない。今聴けばアグレッシブで凄いと思えるけれど、当時の感覚からすればどうなのか、そこんところは良くわからない。

これは何度聴いても多分飽きないだろうと思うね。大体にして僕が主張する40分以内に納っているからね。当時のLP原盤の限界ではあるけれど。

1曲目からして激しいの一言だ。瞬発力のあるジャズだな。そして完全燃焼する意気込みを感じる。

Chick CoreaのNow he sings,now he sobsが良いと思う人には絶対お薦めだね。

難解さがまるでないかと言えば確かに2曲目などはフリー・ジャズ系ではあるけれど、アグレッシブさが勝っている。

当時のLPではこの2曲で片面が占められていて、これで充分に充足出来る充実ぶりだ。

だからトータル時間に比べておやっと思うほど長いと感じるのが不思議でもある。

それだけ前半が濃いんだな。

後半もアグレッシブさが継続している。

CD屋でこの目玉のジャケット見つけたら絶対買いだ。