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JAMAL.
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Ichiko Hashimoto
Miles Blend

Ichiko Hashimoto:p
Nouyoshi Ino::b
Atsuo Fujimoto:ds
onpff

Recorded January 2001


1.All Blues
2.Sorcere
3.Alice in wonderland
4.Pinocchio
5.Autumn Leaves
6.Aroma
7.There is no greater love
8.Fall
9.Edge of circle
10.Depth

こういうのが、都会のカフェで流れていたら、そこにいる客は心地よいだろうか。

橋本一子のピアノはまあ、すゞやかだけれど、井野の重厚ベースはそして藤本のブラッシュ・ワークやスティックが叩き出すドラムやシンバルの音はどうだろう。

そんなことをふと思った。

問題なく全然良いのだと思う。これはマイルスに絡むアルバムでマイルス、ショーター、ハンコックといったマイルスがらみのものやマイルスが良くやったものを橋本の感覚でやっているのだ。

このジャケットといい、流れてくる演奏といいこれがジャズ喫茶でなければならないとは思わなかった。

いや、しっかりジャズしているのだ。でも僕なら昼下がりや夕焼けの元でもお洒落なカフェで聴いてみたい衝動を覚える。

僕は、またふと前田女史の「ねこはジャズが好き」とかつい先だって手に入れた廣瀬裕子の「カフェデイズ」が頭に浮かんできた。

そう骨太の井野のベースやら藤本のスウィングするブラシに支えられながら弾く橋本のピアノは女性的なのだ。

女性が弾くピアノが女性的であるとは限らないことは昨今の状況をみても明らかなことだけど、橋本には女性を感じる。

その雰囲気が女性の足繁く通うカフェとだぶり、女性のかいたエッセイとだぶる。

自分でも何を血迷ったことをいっているんだろうって思わなくもないが、そう思ってしまったのだから仕様がない。

演奏のディテールには触れる気はない。寧ろ連想される情景が心愉しい。

今日はそんな気分だ。

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