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Freddie Hubbard
Here to stay
Freddie Hubbard:tp
Wayne Shorter:ts
Ceder Walton:p
Reggie Workman:b
Philly Joe Jones:ds
BLUE NOTE 4135
Recorded December 27.1962


1.Philly Mignon
2.Father and son
3.Body and Sul
4.Nostrand and fulton
5.Full moon and empty arms
6.Assunta

奏者にとって「間」というのが大切なのだ。

ロングトーンの後の一息分の「間」の後にどう落とすか。

この一呼吸の間に瞬時に思い描くフレーズ。

これは演奏者側の醍醐味である。

それが聴く側に伝わるときの一種喩えようのないテンションがジャズを聴く側にとって麻薬的である。

思わずため息や声が出る。

フレディの吹くBody & Soulがそれだ。

僕はフレディを生で数回、ビデオ等で何度も彼の演奏を目の当たりにしてきた。

勿論、この時期の彼じゃないけど、この盤で聴けるフレディは僕が知っているフレディがいるのだ。

林家こぶ平が面白いことを言っている。マイルスなら「フーハァ」力任せのハバードなら「パーパ」、悲しみ一杯のブルー・ミッチェルなら「はぁーふぁ」、最後がリー・モーガンで「プゥ〜〜ォパァォ」だってさ。

なかなか的を得た表現だ。さすが落語家だ。

でも、そのフレディの力任せの「パーパ」がちょっと変わってきたのがこの時期なのだろう。

決して力任せばかりじゃなくなった。なんて言うか少し人として心のヒダが出てきたなじゃないかな。

彼がエリック・ドルフィーと共演してきた経緯は、ジャズ批評などに書かれているけれど、彼とのつき合いの中で幅が広がったのだというコメントを読むにつけ、ああそうかとも思った。

出だしのハードバップ満開のを聴けば、何ほざいてんじゃといわれそうだけど。

Body & Soulを聴いての話しですわ。

まあ、この盤Shorter他良きメンバーが揃っていて、何で録音された当時発売されなかったのかよくわかりませんが、フレディの色んな側面が聴けるって意味では、フレディ・ファンには欠かせない盤でしょうね。

勿論、ブルー・ノート色が濃厚で麗しきハードバップ盤ですな。

僕はCeder Waltonってそんなに注目してこなかったけれど、ここでの彼のピアノを聴くと見直したな。

地味ながら味のあるピアノだ。

Phillyについては申し分なし・・・だね。

最後のassuntaなんて聴くとああ、ここにドルフィーがいてもいいなって感じだね。

まあ、とにかくBody & Soulでコロッといっちゃってよ。