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John Coltrane Standard Coltrane Prestige July 11.1958 John Coltrabe:ts Wilbur Harden:tp Red Garland:p Paul Chambers:b Jimmy Cobb:ds
1.Don't take your love from me 2.I'll get by(as long as I have you) 3.Spring is here 4.Invitation
何かとっちらかった気分の時に、この冒頭の.Don't take your love from meなんか聴くとホッとする。
Coltraneのテナーが吹くバラードは甘すぎず、控えめでギスギスした心を和らげてくれるのには最高だ。
これと最後のInvitationがそうだね。
だから、僕は疲れた気持ちをこの2曲に和らげて貰う。
昨今のヒーリングってのは悪くはないけど、どうも僕にはあまり用がない。
さらっと流れて何も残っていかないものが多いじゃないかな。
それがイイっていやそれまでだけど、別の心癒され方ってあるんじゃないかな。
詩の朗読なんて聴くと、日常の雑事に追われて忘れがちな心の余裕や心の軋みを滑らかにしてくれるような、それでいて押しつけがましくない。
それと似た感じが彼のテナーの訥々したバラードにはあるように思う。
語り口調の淡泊さ。でもじわっと染みてくる何かがある。
ここでの彼のテナーには、そういう心のヒダに染みこんで来るものがあるんだ。
勿論、人の心を和らげようなんて発想なんかこれぽっちもあるわけない。
淡々としてそれでいてしっかり訴えるものがあるんだな。
こんなのを自分の隠れ家的なカフェのカウンターにもたれて聴いてご覧?
グッと来て、少し涙が出るかもしれないな。ああ、疲れてたんだなって、気が付くだろう。
両方とも10分前後の演奏で、こちらの気持ちが鎮静するには充分にして長すぎない。
これだね。
お店の人に、頭と最後をかけてって頼んでみたら?
黙って頷いてかけてくれたら、そこはあなたにとって本当の隠れ家ということになるな。
疲れた時には、かえって大音量でアグレッシブなものがイイという場合もあることは確かだね。
でも、今の僕にはこの2曲だな。
少し元気になったら、残りの2曲も聴こう。丁度良いテンポで励ましてくれる。
やれる。まだまだやれるってね。
Coltraneのことばかり言ったけれど、Wilber Hardenやお馴染みGarlandもお好みで心地よくさせてくれるだろう。
そんな自分の気持ちと相談しながら聴くのがいいね。