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JAMAL.
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Billy Drummond
DUBAI
Billy Drummond:ds
Chris Potter:ts.ss.bs
Walt Weiskopf:ts
Peter Washingtotn:b
Criss Cross
Recorded Dcember 15.1995
1.The best thing for you
2.DUBAI
3.The Bat
4.Drumhead
5.Invisible sun
Bananafish
7.Daydream
8.Mushi Mushi
Criss Crossじゃ馴染みのメンバーが揃ったアルバム。 だから、今更紹介するような面子はいないのだけれど、これが揃いも揃って強者だから嬉しくなってしまう。 大体がモーダルにやってるからスタンダード曲もクソもあったもんじゃない。 それに2テナーで吹きまくる。さらにはソプラノ、バスクラをPotterがやる。まずはそこのところが注目だな。 Weiskopfのテナーってのはいつ聴いてもうねるね。このうねり方が好きなんだよな。 一方Potterは吹き方が激しいね。静かな曲でも内に秘めた激しさがあると思うな。 情念ってのが入ってる感じだ。そこら辺ColtraneとかShorterに似た感じでもある。 出だしの1曲目のベースとドラムのあたりからわくわくする。で、2テナーの感じはさっき言った通り。 ここでのおもしろさは、Drummondの叩く早いビートに乗ってモーダルなソロをそれぞれが展開するあたりだな。 2曲目のDrummondのドラムは、Elvin Jonesっぽい。とても妖しい感じのテーマからテナーとソプラノの組み合わせでやってる。 ColtoraneばりのWeiskophのテナーとPotterのソプラノがDrummondの重いドラムに乗ってソロをやっていく。 聴き所はそこもそうだけど、Drummondのあっぱれなドラムソロもそうだ。 掠れたテナーがシンバルとからみながら入っていく3曲目。これ聴くと妙に気持ちが萎むんだな。 で、ぱっとはち切れるのが4曲目の出だしででどうもその効果を狙った組み合わせだったように思う。 テナーのうねりの中に複雑な情念が潜む感じだ。ドラムが徐々に激しさを増してテナーも大ブローを始める。 全く激しいブロー合戦が凄い。 こんどはバスクラも入った5曲目。これもいまいちはじけない演奏だな。 テナーやバスクラ、そして途中からのソプラノのうねりを面白がるのも良いかも。 ラテンぽいテーマから入る6曲目。大体同機軸の演奏で少々飽きが来るのは否めない。 良いメンバーが揃っていても全曲ハッピーに万歳するほど良いわけではないってことを証左する感じだったな。 そんなんでどれかを選んでうねり合戦を聴くのが良いようで。後はドラムの巧みさを堪能しよう。